ショタなペット【第二部】 79
百合宮家は何時ものようにほのぼのな雰囲気にいた頃。
「今日の講義は疲れたわ。」
「風花元気出しなってば。」
講義が終わり帰宅途中、講義を終えて疲れ友人の声が聞こえない程、疲労していた。
(こういう時は甘い物を食って、和己君に甘えるのが良いわね。)
たが、風花は帰って甘いお菓子と和己に甘えるのを考えていた。
「風花、ここにしよっか。」
「え?何?」
風花は友人の声にはっとする。
「しっかりしてよ〜。一緒にご飯食べようって約束したじゃん。」
「え、ええ。そうだったわ…(和己君に甘えるのは夜ね)…」
友人とレストランに入る風花だったが、頭の中では和己との情事を想像し、陰部に若干の湿り気を覚えた。
(やだ……私って……。気付かれないようにしないと……)
友人に陰部が濡れたのを知られないように風花は店に向かう。
(やっぱり私、和己くんが好きなんだ。)
店の出入り口の中にある傘入れに傘を入れながら和己を考えた風花は店に入る。
風花はサラダ、パスタ、ミニハンバーグを食べ、デザートにモンブランとクリームソーダを注文した。
「風花、なんか嫌なことがあったでしょ?」
「え?どういう事?」
「なんかそんな顔してるわ。」
友人に指摘された風花は素直に
「まあ、ちょっとね……」
と応えた。すると
「じゃあこの後カラオケに行こう。皆にメールしておくね。」
「ちょっと……」
「良いから良いから。」
と、この日は帰りが遅くなる羽目となった。
(……ま、たまにはこんな日も良いわね。)
風花は心の中でそう呟き
(でも、今夜は和己君を貸切にしてもらおう。)
と決めた。