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ショタなペット【第二部】
官能リレー小説 - ショタ

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ショタなペット【第二部】 74

約束の木曜日となった。優花は風花が大学へ行ったのを見て和己とともに出かけることにした。風花は大学のサークルの用事で早く出て、夕飯も外で済ませてくると言っている。絶好のチャンスである。
8時、優花は和己の部屋へ行き
「出かけるよ。行こうか。」
と言い和己とともに外へ出た。まずは近くのカフェで朝食である。
「いらっしゃいませ。」
全席禁煙のこのカフェは優花が中学生時代からお気に入りのカフェである。
「さ、朝食よ。好きなの頼んで良いわ。」
「お…お姉ちゃんのお勧めは?」
二人きりの時に「お姉ちゃん」というのはまだ少し緊張する和己である。優花は
「そうね……この辺に書いてあるモーニングセットにしましょうか。」
と言いメニューを見せる。
「……じゃあベーグル、オムレツセットにします。」
「うん、ベーグルオムレツセット二つ。お願いします。」
優花は近くに居た店員に言う。
「はい。かしこまりました。」

「はぁ……如何だった?」
食後のコーヒーを飲みながら優花が和己に感想を求める。
「美味しかったです。量も丁度良くて最高でした。」
「そう。気に入ってくれてよかったわ。今度また来ましょうね。」
優花は笑顔を見せる。
「あ、会計をお願いします。」
優花は手を挙げ店員を呼ぶ。
「はい、お二人様ご一緒で宜しいでしょうか?」
「はい。」
店員は伝票を見て
「2780円になります。」
と言った。
優花は会計を済ませ和己とともに店を出る。
「いい天気でよかったわ。」
「そうですね。」
「……確か…あの日もこんな天気だったわね……」
優花は空を見ながら呟く。それを聞いて和己が
「如何したんですか?」
と尋ねる。
「ねえ…和己君は覚えてるかな?……まだあの時私は小学生だった……和己君はまだ1年生だったんだよね……」
「えっまさか……」
優花に言われて和己は考え、思い出した。
和己は一年生の頃、同級生たちに苛められていた。そんな時、一人の背の高い女の子がイジメっ子達を叩きのめし、更に和己の事を慰めてくれたのを思い出す。
「まさか、あの時僕を助けたのは優花さん?」

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