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ショタなペット【第二部】
官能リレー小説 - ショタ

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ショタなペット【第二部】 38

「それでね、これが優花の七五三。風花の時よりちょっと子どもっぽいかな?」
香奈は解説を加えながらアルバムを捲っていく。
「いえ……でも凄くかわいいですね。」
「そう。あ、これは風花がエルフェディアの高等部の時よ。メイド喫茶をやったの。」
「似合ってますね……でもちょっと不機嫌そうな感じが……」
和己が言うと香奈は笑いながら
「そうなのよ。風花ったら『ご主人様なんていえないわよ〜』って怒っていたわ。」
「風花さんらしいや〜」
香奈の風花の笑い話を聞き可笑しくて仕方ない和己。
「そうそう、美雪ちゃんが和己くんのアルバムを持ってくるそうよ。」

暫くして
「入りますよ〜。」
「あ、美雪ちゃんが戻ってきたわ。良いわよ。」
ガラガラガラ
戸が開いて美雪が入って来た。
「ホラ、これ覚えてる?一回家に行って持って来たの。」
「え?ママ、家に『行って』来た?」
美雪の表現に和己はちょっと違和感を感じたが、既に家は「行く」場所となっている。住んでいるのは生家の小鳥遊(タカナシ)家では無く百合宮家なのだ。
「ただいま〜。」
そこへ帰ってきたのは風花である。大学の講義が教授の都合で一つ休講となったのだ。
「お帰り風花。ちょっと良いものがあるのよ。お部屋にいらっしゃい。」
ひとしきり和己の幼少時代の話をする美雪。写真に目を輝かせる風花。
「私お茶を淹れてきます。」
風花が立った。
「もう3時ね。お姉さま、続きは優花ちゃんが帰って来てからにしませんか?」
「そうね。おやつにしましょう。」
「確かこの辺に……あ、あったわ。」
香奈はカステラを取り出し、風花はアプリコットティーを淹れる。アルバムを片付け、皿を出し終え手が空いた美雪は
「風花ちゃん、手伝おうか?」
と訊くが
「え?大丈夫ですよ。」
と言われ、それに続けて
「美雪ちゃんと和己君は座ってて良いわよ。」
と香奈に言われた。そこで二人とも
「お言葉に甘えます。」
と先に席についた。
「お紅茶が入りましたよ。……お嬢様っ!」
風花はアルバムの事を知らずにおどけて美雪に紅茶を出した。

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