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ショタなペット【第二部】
官能リレー小説 - ショタ

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ショタなペット【第二部】 18

「私ね、和己君が家に来た時から狙ってたのよ。」
「え?」
突然の風花の言葉に驚きを隠せない和己。
「初めて見たときから『苛めたい。絶対良い声で泣く』って思ってね。」(【第一部】P18参照)
風花の眼が光った。
「え?そんな……」
「でも和己君は優花が好きになっちゃった。だからそれはそれで良いの。でもね、たまには私とデートして欲しいなって。」
風花は優花とのことを認めた上で、今後も和己とのデートをしたいと申し出る。
「ええと……」
「答えは急がなくて良いわ。でも今日は付き合ってね。」
風花は明るい声で言った。
「……はい…」
和己は俯きながらそう言った。
「あ、デートの前にごめんね。」
風花は和己の頭をくしゃくしゃと撫でた。
「そうですね〜車がどんどん前へ行きます。」
「あら、道が空いてきたようね。」
しばらく話していると前方の車が前へ行くのに気付く和己と風花。
「これなら間に合いそうね。行くわよ〜」
「うわ!!!」
ブロロロ!!!
渋滞が解消されて喜ぶ風花は猛スピードで目的地へ向かった。
和己は余りの速さに少し気分が悪くなった。
「着いたわ。」
ロードスターを駐車場に器用に停めた風花。和己は顔色が悪い。
「あら?酔っちゃったみたいね。運転が荒っぽかったかしら?」
「……いえ…」
和己は言葉数も少ない。
「ちょっと車で休みましょうか。あ、そうだ。」
風花はウェストポーチから飴を取り出した。
「こういうミント系の飴は酔った時に良いわよ。それから酔い止めにもなるから帰りにも口に入れておきなさい。」
そう良いながら和己の口に飴を入れ、更に2粒手に握らせた。
「……はい…」
「シート倒そうか。」
風花はシートを倒し、和己を休ませる。
「……ごめんなさい…」
和己はつぶやく様に言った。
「え?」
「せっかく誘ってくださったのに……」
すると風花は優しい表情で
「良いのよ。それより私の運転が荒かったせいだからね。」
と和己のことを気遣った。和己はそっと目を閉じた。

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