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ショタなペット【第二部】
官能リレー小説 - ショタ

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ショタなペット【第二部】 107

「そろそろ帰ろうか。」
香奈が言う。
「そうですね。」
和己も同調する。しかし、
「ちょっと待ってね……。」
香奈は携帯電話を取り出す。
「あ、もしもし……うん。優花に代わってくれるかしら?……あ、優花?…え?あ、そう。うん分った、じゃあ……え?…そうするわ。……ええ、ありがとう。」
香奈は電話を切った。そして、
「美雪ちゃんが夕食の買い物でこっちに来るって。合流して帰りましょう。」

夕飯の買い物をして、百合宮家のリムジンを呼び寄せる。
「お待たせ致しました。」
香奈、美雪、和己の3人が乗り込み、リムジンが発進すると
「今夜ちょっと大切なお話があるの。風花ちゃんと優花ちゃんも交えてゆっくりお話したいから夕飯を早めに作りますね。」
と美雪が言う。
「え、ええ。構わないわ。」
香奈はちょっと驚きながらもそう言った。

一方、百合宮家では
「あぁ……もうすぐ和己君が帰ってくるよ……。如何しよう……」
落ち着かない優花が部屋の中を意味も無く、ぐるぐると歩き回っていた。
ピンポーン
「うゎ!帰ってきた!!」
優花は部屋で飛び上がる。
「ただいま。」
「あ…え?……お姉ちゃんか……」
帰ってきたのは風花だった。
「私じゃ悪い?」
「そうじゃないけど……」
と、そこへリムジンが止まり、香奈、美雪、和己が帰ってきた。
「ただいま。」
「ただいま。風花ちゃんお帰り。」
「ただいま。あ、これお土産です。」
そして美雪は台所へ向かい、早めの夕食の支度に取り掛かった。
この日は美雪にしては珍しく和食であった。
出汁茶漬け
鳥の空揚げ
茹でアスパラガス
豆腐の味噌汁
そして食後にピーチネクターが出された。
このようなメニューになったのは早く和己の今後についての話をしたかったからである。食事の用意にも食べることにも時間がかからず、片付けも容易であった。そして、
「今日はちょっと重要な話があるの。」
と美雪は切り出した。
「何ですか?」
全く何も知らない風花が訊く。
「それはね……」
美雪は和己の今後について話をしたいと言い、和己と美雪自身がこのままここで暮らしていくことに賛成か否かを全員に聞いた。それに全員が賛成すると、その後和己はこれから如何したいのか聞いた。目先の事ではなく長い目で見てのことだ。
「僕も……ここで暮したいです……」
和己がそう言うと、
「誰が好きなのか、一人に絞ってね。」
と美雪は単刀直入に言った。

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