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ショタなペット【第二部】
官能リレー小説 - ショタ

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ショタなペット【第二部】 105

一方で百合宮家では美雪が優花と相談をしていた。
「ねえ、優花ちゃんは和己の事大切にしてくれるじゃない。それで相談なんだけど……」
美雪は言葉を選んで話す。要約すると、美雪の目からして優花は和己にとって最も適している。和己も優花に好意を持っている。この先も和己を大切にして欲しいということであった。
「お義母様、それは承知して……」
優花が言い終わる前に美雪は
「優花ちゃん、『お義母様』って呼んでくれるけど、和己が結婚できる年齢になったら本当に結婚してくれるの?」
真剣な目で優花を見つめ、そう訊いた。
「……和己君が…そのつもりだったら……私は……そ、その……」
優花は搾り出すようにそこまで言って止まってしまった。美雪は暫く返事を待っていた。
「……結婚……しても良いですか?」
真っ赤になり俯きつつ、そう優花は訊く。美雪は
「ええ。結婚してくれるのね?」
と言う。
「……はい。」
「そう、良かったわ。」
そういった美雪の声は喜んでいると言うよりホッとしたという感じであった。
「あ……あの…和己君の……気持ちは……」
優花が訊くと美雪は
「それは和己が帰ってきてからね。」
と答える。
「は…はい……」
優花はやや不安そうな表情である。
「そんなに心配しなくて大丈夫よ。和己はきっと貴方が好きだって言ってくれるわ。」
「そうですね……。お義母様、これからもお世話になります。」
「ふふ、ありがと。」
美雪はそう言って笑顔を見せた。優花を不安にさせまいとしたのだ。そして
「でも、結婚当初から同居って、なんだか悪いわね。」
そう一言付け加えた。しかし優花は
「いえ。それにお義母様だけでなく私の母親も居ますから。」
「あら、『母親』何て、急に口調が変わっちゃったわね。」
「あ……それは……」
「ふふふ、冗談よ。あ、そろそろお茶にしましょうか。お台所借りるわね。」
美雪は手早く紅茶を淹れ、クッキーを皿に乗せる。
「さて、ゆっくりしましょう。」
美雪は優花の向かいに座った。

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