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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 981

「そんなことは無いですよ。母親だからって全てを抱え込んでしまわないでくださいね…」
「でもなんだか手を抜いているみたいで、罪悪感を感じてしまいますぅ…」
なんだ若いのに、香澄はそんなことを思っていたのか…

「これからのお母さんは、出来ることは旦那さんと手分けして、私たちみたいな外部の手助けだって、多いに利用するべきだって私は思いますよ。」

桐山さんは香を抱き抱え、ヤンチャな娘をあやしながら言う。
まるで本当の母親のように見えた。

「本当なら私も学生で、学校に通って勉強するのが普通ですのに…」
「何事も敷かれたレールの上に沿って行けばいい、ってことじゃないと思うな」
「そうですね」

なんだか桐山さんと香澄は話しが合うみたいだね。
そういえば桐山さんは、高校時代から真っすぐな性格だったもんな…

「それではお嬢様たちのことは私に任せて、お二人でゆっくりなさってください…」
「それはなんだか悪いな…」
「気になさらずに…柏原くんもせっかくのお休みなんだし…」

桐山さんは娘2人を連れ部屋を出ていく。
どうやらお屋敷の中には娘たちが遊べる遊戯室が備わったようで…この待遇には感謝するほかない。

「心強い方です」
「ああ…まさかここで再会できるとはね」
桐山さんとは時間を作ってゆっくり話がしたいなぁ。

「匠さんは、学生時代のお友達とはお会いにならないんですかぁ?…」
桐山さんとの話しを聞いていたんだね。
そういえば、高校時代もだけど大学時代の友達とも久しく会ってはいなかった。

「別に特別に避けている訳じゃないよ、なんかタイミングが合わないっていうか…」
仲のいい奴らは飲んだりしているんだろうけど、そういう誘いも受けることは無いんだけど…

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