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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 968

いやいや、しっかりしなければいけないと言いつつ、その直後にそんなすごいことしちゃったら説得力ないですよ…

「はい」
「あっ、ありがとうございます」
弥生さんがコーヒーを入れてテーブルに置いてくれる。

「朝食の準備には行かなくてもいいんですか?…」
僕の為に時間を裂くのは悪いからね。

「朝食は他の皆に任せることにしたのよ…本当は1から私が作りたいところだけどそれじゃあ皆も成長出来ないから…」
弥生さんは料理人でありながら、立派な上司でもあるんだな…

「スタッフは結構な人数いると聞きました」
「シフトで働いてるからね。もう何年もやってるベテランさんから、この前入ったばかりの新人さんまで」
「弥生さんが採用を決めてるんですか?」
「そうだよ」

レストランや飲食店並の人員管理だね。
それを家ひとつで行う青山家はやっぱりすごい。

僕と過ごしていたあの10年前とは大きな違いだ…
あの頃の弥生さんはとても弱々しかったもんな…

「すっかり偉くなっちゃって、そんな才能があったなんてちっとも知りませんでしたよ…」
「クスッ…今こうしていられるのも和彦くんのお陰なのよ…そうじゃなかったら今頃は、椿と2人路頭に迷っていたと思うは…」

「そんなことないでしょう」
「いえ、私たちは、誰かの支えがなければここまでは来れなかったんだから。匠くんもそのうちの一人よ」
「弥生さん…」

感動して、何か込み上げてきそうな気がした。

「ん〜…あれ、匠さんがいる…」
そこに、眠そうな目をこすって、椿ちゃんが現れた。

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