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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 966

だから、美恵子さんは僕の本当の母親でもある。
訳あって生まれてすぐに柏原家に引き取られることになるのだが…

「先日2人でここに来てくれたのも、会社の反対分子の目を抜けてに近いようなもので、いろいろ抱えている課題は多いですから」
「そう、残念ね…」

「まあ残念といえば残念だけど、美恵子さんにしても巧にしても、名乗り会うことが出来ただけでもよかったと思っているんです…」

「それはそうね…美恵子も嬉しかったと思うは…」

ドラマみたいな涙の再会とはいかなかったけど、あの時の美恵子さんは本当に喜んでくれたよな…

美恵子さんは相当後悔しただろう。そして今まで悩み続けてきたんだろう。
あの時の表情からはそれが読み取れた。
それだけに、僕と会えたことで安心感と嬉しさが得られたのだと思っている。

「そんな匠くんに、双子の娘ができたのも運命かもね」
「そうですね。娘は泣かさないよう、頑張りますよ」

「そうよぉ〜、メイドちゃんたちとのお遊びもほどほどにしないとぉねぇ…」
げっ;…弥生さんにはバレていたんですね;

「あ、もうそういうことは香澄にも悪いんで;…」
澪さんとのことを最後にしないといけないよな;

「ふふっ、匠くん自身は元気でいいことだけどね」
「ま、まあ…」
「青山くんも結構お盛んだけどね…彼も由乃さんと再婚するならそれでどう変わるかよね」
「ですね…」

「頑張ってね、お父さん」
弥生さんはそう笑ってワインを注いだ。

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