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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 953

「相談って訳で来た訳でもないのよ…さっきはあんな席でしたからゆっくり話しも出来なかったから…」
「なんだか吉乃さんの経歴を探るようなことばかり聞いてしまって、申し訳なかったです…」
僕を筆頭に、皆が花咲夢乃の出現に舞い上がっていたもんな;…

「それは気になさらないで…商売柄そういうことには慣れていますし…」
それはそうかもしれないな…
今回の結婚のことだって記者たちに囲まれていたしな…

「まあ、ココなら落ち着いて暮らせると思います」
「私もそう思いました」
「もう女優業を引退されるのなら…追われることもなくなると思います」
香澄の深い言葉、由乃さんは笑顔で受け止める。

「由乃さん…」
「私は大丈夫ですよ。なんでもどうぞ」
「由乃さんは、お母様とは面識は…」

「ええ駆け出し時代に仲良くしていただいて…」
駆け出し時代ってモデルをしていた頃だね…そう、あのポスターの頃なんだろう…

「歩む道が違ってしまったので、その後は連絡先すら分からなくはなってしまったんだけど…」
今と違って携帯も無い時代じゃそれも仕方ないよな…

「それじゃあお父様との結婚の報告はまだ…?」

「できてませんね…だけど、テレビで偶然涼香さんが私たちのことで取材を受けているのを見て…」
「お母様、どんな反応でした?」
「前向きに受け止めてもらえたようです。私に対するエールも…そのときはホッとしました」

それを聞くとこっちも安心する。
「このお屋敷で働く人たちはお母様への忠誠心が強い方が多くて、由乃さんのことも理解して貰おうと私も努力していきたいと思って…」

「ありがとう…香澄さんにそう言ってもらえるだけで…私は満足だは…」
吉乃さんの瞳は潤んでいた…

「香澄は涼香さんの連絡先…知らないのか…?」
吉乃さんの存在を快く思わない人たちには、涼香さんから話しをしてもらうのが一番いいからな…

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