ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 936
それ以上されると得るものも大きいけど、失うものもきっと多いと思う…男として。
興味はあるけど…もう考えるのはよそう。
「じゃあ、匠さん、仰向けになってくださいね〜」
やっぱりそう来ますね…
「えっと…」
躊躇いたくなるものはある。
「心配しないでください。予想はできてますから…私も、期待してます」
いえ;期待なんてしなくていいんですけど…
てか、期待なんてされると困りますから;…
「やっぱり続けます?…」
「あっ、いや;…」
男としての尊厳を失うよりかは、男としての尊厳を見てもらう方が何倍もいいよね;
そう思うと躊躇いはなくなる。
僕が仰向けになると澪さんは胸のあたりに先ほどのひんやりしたローションを垂らし、全体に揉み解しながら広げていく。
その作業は実に淡々としたもの。
「気持ちいいですよ、澪さん」
「え、ええ…そうですか…」
澪さんの態度がちょっと違う。
それが何故か僕にはすぐにわかった。視界に入るソレを無理に気にしないでマッサージを続けていることを。
まあそうだろう…ここにマッサージを受けに来る人って和彦さん以外は皆女性だろうし、あの和彦さんがこんな状態でマッサージを受けるとは思えないもんな;…
「あのぉ…何かすみません;、さっきのでつい;…」
このまま素知らぬ顔なんて出来ない、なんたってその証しが聳え勃っていたんじゃね;
「いえ匠さんが謝ることなんて無いですから…ホントは匠さんのコレが見たくてあんなことしてしまったんですけど…いざソレが目の前にあると躊躇ってしまって…」
我が分身はそんなの気にせんとばかりにしなり、その逞しさを誇示している。
全く、この場に及んで…
「澪さんが素敵だからこうなってしまったんですよ」
「匠さん…」
澪さんの顔の赤みがさらに増す。
おずおずと澪さんの手がソレに向かって伸びる。
「ああ、匠さんの、元気…素敵…」
「澪さん…」