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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 883

全く子供の遊ぶ部屋といいつつ、この広さは半端無い…
マジでこの部屋で親子4人で生活することを考えちゃうってもんだよな。

僕は辺りを見回しながらパンツを掃く。
もし香や樹が目覚めたら、教育上こんなモン見せる訳にはいかないもんね。

幸い2人とも可愛い寝顔で眠っており当分目覚めることはなさそうなので安心する。
まあ、夕食も近いので起こさないといけないかもしれないけど。

広い部屋に1人、ちょっと心許ない気持ち。
ほとんど一軒家を与えられたと同然なのはどうなのだろう。

「えっ?」
突然部屋に置かれた電話が鳴る。誰からなんだ?

「もしもし…」
『匠さんですねぇ、萌です。お夕食はお部屋になさいますか?それとも…』

舌っ足らずの萌ちゃんの声…久しぶりに聞くよな。
「あ、ごめん…今香澄は風呂に入っているんで、上がったら聞いとくよ…」
まあこの位自分で決めてもいいんだろうけど、一様今日は初日だし、それに久しぶりに帰っ来た香澄の好きにさせてあげたいもんね…

「あらぁお嬢様が一人で入浴をぉ?…」
電話口で驚いた声を上げる萌ちゃん…

そうか…香澄は元々は一人で自分の身体も洗ったことの無い、正真正銘のお嬢様だったんだもんな;…

僕にとっては当たり前のことだったので完全に忘れてました。
「お嬢様も随分成長されたとご主人様が喜んでました」
「和彦さんが?…」
「まさかこの短期間でここまで自立するなんて、と。これも匠さんのおかげですね」
「僕は自慢できるほど何かしたわけじゃないさ。香澄の前向きな気持ちがそうさせたんだと思うよ」

「いえいえ…その前向きな気持ちにさせたのが匠さんのお力なんだと思いますは…、何よりも凄いことです…」
僕の知っている香澄はいつも前向きで見習うことばかりなんだけど、僕と出会う前の香澄はそうじゃなかったんだな…

「ホントに僕は何もしてはいないけど、香澄がいいように変わってくれて…僕も嬉しいよ…」

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