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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 865

「へぇ〜小さいんだなぁ…」
それに可愛い…
産まれたばっかりの時は子猿みたいだったけど、今ではちゃんと人間の顔してるんだな…

「あらあら、退院は午後だと伺っていましたので、すっかり遅くなってしまってすみません…」
杏さんが香澄の腕から赤ちゃんを受け取り、その子を僕に渡そうとする…

えっ?…僕が抱くの…;

「ちょっとこの状態で写真撮りましょうか」
杏さんはポケットからスマホを取り出す。
「杏ちゃん素敵!」
…いつもの香澄に戻ってますね。

こうして赤ん坊を抱いた僕と、それに寄り添うもう1人の赤ん坊を背負った香澄というツーショットが撮られる。
これはこれで思い出にはなるけどね〜。

「それじゃあ行きますかぁ?」
と…「まあまあ柏原様、もう退院なされるんですか?」
婦長らしき女性が数人の看護士さんと共に駆け寄って来る。

あ、まだ籍は入れられないけど、香澄は柏原姓でここで出産したのか…
なんだか嬉しいよな…

「ごめんなさい。皆さんには散々お世話になりましたのに、ちゃんと挨拶もせずに…」
へぇー香澄もこんなこと言えるんだぁ…

本当に僕と出会うまではワガママ放題で破天荒なお嬢様だったのだろうか?と思わせるくらい。
子供ができると一気に母の顔になるのかな、僕も頑張らないといけないな。

駆け寄る姿の中に瞳さんや佐織ちゃんがいないのは少し残念な気はするが、僕も香澄と一緒に頭を下げる。
「では、行きましょうか」
杏さんが促し、再び車に乗る。

「それでは出発致しますね…」
あれ、今まで気づかなかったけど、運転してくれていたのは女性だったのかぁ…

「すみません、よろしくお願いします…」
後部座席から声を掛けると、バックミラーを覗く彼女と目が合ってしまう…
目だけしか見えないけど、かなりの美人じゃないかな?…

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