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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 809

女の子らしいパステルな色調でまとめられた室内は、突然に僕が来たというのに綺麗に片付いていた。
きっと葉月ちゃんは綺麗好きなんだねぇ。
男の僕としては、こういう女の子には益々好感度が上がっちゃうよな…

そんな部屋の隅に置かれたベッドの上に、葉月ちゃんを横たわらす…

「ん〜っ…」
葉月ちゃんが身体をモゾモゾさせ、僕に何かを訴えかけてくる。
「どうした?」
「匠しゃん…帰らないでくだしゃい…」
一度閉じた瞳が半開きになって、僕を見つめる。

「う、うん…もう遅いしね…ここからだと…」
「匠しゃん、好き…」

そう言って僕の背に腕を回してくる葉月ちゃん…
どこかでこうなることを期待していたとは故、現実にこうなるとやっぱり焦ってしまう;…

「ダメだよ葉月ちゃん;…葉月ちゃんは酷く酔っ払っているからさ…」
僕みたいに、明日の朝になったら何も覚えていないなんて言われたら…洒落にならないもんね;…

「大丈夫です…匠しゃんと2人きりになれることなんて、そんなにありましぇんから…」
葉月ちゃんは思ったよりも強い力で僕の背中を抱きしめてきた。
その勢いに押されて、ベッドの上の葉月ちゃんに覆い被さるように倒れこむ。

「匠、さん…」
「葉月ちゃん…」
「私と、して、ください」

マジかよ…;
心臓が高鳴ってきてしまうじゃないかよ;…

「“して”って…何言ってるか…本当に分かってる?…」
僕はもしかしたら大変な誤解をしているんじゃないかと、確認しないではいられなかった。

「もちろん分かってましゅよ…して欲しい時は、ちゃんと言葉にしないといけないもんなんでしゅかぁ…?」

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