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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 793

午前中に入ったのだけど、やっぱり風呂に入ってからじゃないとよく眠れない。
こうやって湯船に脚を伸ばしている時に、ほんと至福を感じるからね…

と、ノックの音と共に新庄の奴が顔を覗かせて来やがった;…
「先輩…お父さんが『風呂上がりに飲んでいるから早く上がってこい:!』と伝えて来いと…」

やれやれ;…親父も新庄と二人じゃ間が持てないんだな…
「全く…仕方ねーなあ…」
僕は渋々湯船から出る…

まったく、気に入った男とわかると親父はすぐに酒をともにして話し込むんだ。
恭介のときもそうだったように。

…その後、新庄と一緒に親父の相手をして酒を飲み、気がつけば夜も深まり、自分の部屋に戻ったかどうかすら記憶になく…意識も落ちた。

「…ん、何時だ…?」
どうやらリビングで寝てしまったようだ。
真っ暗な部屋の中を手探りで彷徨い明かりをつける。

午前3時。
リビングには僕以外に誰もいない。
親父も、新庄も自力で部屋に戻れたのか…いや、新庄は僕の部屋なんて知らないだろう、どこへ行ったんだろうか。

まあ僕には毛布が掛かっていたことだし、誰かが新庄を僕の部屋まで案内したんだろうな…

僕はふらつく身体を起こし、もよおすものに我慢しきれずにトイレに向かう…
最近は飲み過ぎるとどうも近くなった気がするよな…
これもアラサーの成せる技なんですかね?…

そんなことを考えている僕の耳に、何やら微音が聞こえてくる…

目覚めたときは気だるさがまだ残り、はっきりしない感じだったが、その音を聞いて一気に覚めた。

…この音、恭介のときに聞いたあの音…
ということは葵か栞…不安が本当に…

「あ、ああ…お母さん…」
どこからか漏れる新庄の声。

へぇ?…
僕は自分の耳を疑わずにはいられない…
“母さん…”と呼んだということは相手はお袋か…?

いやまだ分からない…
新庄にはそういう趣向があって、オナりながら思わずそう口走った可能性だってある…
僕はそう信じながらも、耳をそばだてる…

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