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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 747

とりあえず洗面所で髭を剃る…
前の晩に風呂ん中で剃る奴も多いみたいだけど、僕はその日の朝に剃るのが日課になっている。
だけど、毎日のことといえ面倒ではある;…

こんなことは巧はしなくてもいいだよな…
そんなことを考えると、永久脱毛も悪くはない…と思えてしまう。

ただ、髭だけならまだしも、全身となるとちょっと考えてしまう。
あまり人には見られたくない部分、巧が人付き合いを避けてきたのもわからないでもない。
…そういえば、その脱毛が誰の命令で行われたかは結局知らないままだったな。

身仕度を整えた後は朝食。
キッチンからいい匂いが漂ってくる。

朝のワイドショーの見なから、お袋の美味い飯を食う…
画面の中では偶然にも、花咲夢乃の話題で盛り上がっていた。

「へぇ〜この人がこんな番組に追っかけられるなんて珍しいわぁね…」
湯気が上がる焼きたての卵焼きを切りながら、お袋が画面を見る…

「そうなの?…これ程の美人だったら、浮いた話しはゴロゴロしてんじゃないのか…?」

「美人は辛いわねぇ」
…お袋だって昔はそうだったんじゃないのか?
でも、親父と結婚してからはそうでもないのか。

花咲夢乃はどうやら一流企業の若社長との熱愛が報じられたようだ。
人気女優は大変だな。
…あのポスターの頃からは考えられないよなぁ。

「あらやだぁ…この一流企業の若社長って…」
「なんだよお袋…そんな鳩が豆鉄砲喰らったみたいな顔して…この若社長とやらに心あたりでもあるのかよ…」

僕は卵焼きを頬ばりながら呆れて言う。

「アンタ本当に気づかないの?…K.Aってイニシャルで言われているけど、これって間違いなく青山くんのことじゃない…」

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