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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 704

最近腹周りが気になってきた僕とは大違いだと思わされる。
まあこちらはアラサーで彼の方は次の春に新社会人だから歳の差を痛感させられますな…

それにしても無防備すぎる。
青山家で自分が見せた行為もこんな感じだと思うとお酒は当分飲みたくないと思わされる。

全く…風邪でも引いたらどうするんだよ…

中腰になって毛布を拾い上げると、嫌でも目に入ってくるソコには、豊か過ぎる剛毛が密集していた…
なんか意外だよな…
こんな爽やかな顔してて、男性ホルモンは豊富ってことなのか?…

…そんな花木恭介の姿を見ていると、ふと、全然関係ないはずの鈴田巧のことを思い出してしまう。
なぜだ。なぜなのか。それは、彼のこの毛深い身体を見たからか?

鈴田巧は、全身脱毛する前はどうだったのだろうか。
今目の前にいる彼のようだったのか、それとも…
僕の思いはいつの間にか鈴田巧のほうに向いていた。

彼、花木恭介はしばらく目覚めそうになさそうだ。
僕はキッチンに向かい、冷蔵庫からお茶を取り出してコップに注ぎ一気飲みした。

香澄の出産や梓の妊娠発覚で、心の中で置きっぱなしになっていた巧のことが、またしても気になってくる…

鈴田美恵子と会うのは、仕事が一段落してからにするべきだって思っていたけど、息子の巧となら問題は無いもんな…
こんなことが無かったら、昨日にでも会いに行っていたかもしれないよな…

ちょっと離れたキッチンから見ても、花木恭介のソコの毛が多毛なのが見て取れる…

そういえば昨日和彦さんのところに鈴田美恵子が会いに行くって聞いたけど、どうなったんだろう?…

また近いうちに青山家に行って話を聞く必要がありそうだ。
いずれにしてもすべての話がうまくいくことを祈るしか今の僕には出来ないんだから。

リビングで眠る花木恭介の姿を少し眺めた後、僕は自分の部屋に戻る。
もう一度眠りにつくまでに、それほど時間はかからなかった。

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