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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 661

金持ちの家が言いそうなことだけど…
「それって鈴田巧が言ったんですか?…」

「ううん、彼はそんなこと言わない…続けたければ続けていいって言ってくれていたは…」
「それじゃあ巧の周りが?…」

「ええ…本当は私だって辞めてもよかったの…看護士の仕事ってきつい上に給料も安いし…」
「なら、なんで辞めなかったんです?」

「それは…きつさと、お金よりも、仕事でのやりがいというかね…」
瞳さんは窓の外を眺めた。
「元気になって退院する人の顔をみると、この仕事やっててよかった、って思うのよね」
「なるほど」
どの仕事にもそういうものってあるんだな。

「ところで、匠くん、でいいかな…奥さんは、青山グループの娘さんよね?」

「はい、あの青山和彦の娘です…」
「やっぱり…この辺りに“青山”なんて姓の人いないから、もしかして…と思ったのよね。」
確かに“青山”って名前ありそうでいて、そんなめょう字の友達一人もいないもんな…

「瞳さんは、青山家に知り合いとかいるんですか?…」

「うん?うーん、まあね」
「いるんですね」
瞳さんは小首を傾げる。なんだか可愛らしい人だ。

「……でもね、その子から鈴田くんを取っちゃったみたいな感じでね」
「……マジですか」
「えっとね、桜庭澪…知ってるよね?」

「はい…マッサージ受けましたから…」
あれをマッサージと呼んでいいか微妙ですが;

「素敵な人よね…あんな形で出会わ無かったら、きっといい友達になれたでしょうに…」
うむ…瞳さんと澪さんはどこか似ている…
これって巧の好みの女性ってことなんだろうか?…

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