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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 622

「大丈夫です!恋ちゃんだけでなく此処には頼もしいスタッフの方々が揃っていますから!」
力強くそう言う香澄。
隣の恋ちゃんはニコリと微笑んだ。

…確かに心強い、頼りになるかもしれないが、僕にはこれからどうなるかわからない。

「匠さんのご家庭の事情をすべて知ってこそこれからの私たちの未来があると思います。もちろん、私の、お父様とお母様のことについても、全部お話するつもりでいます」

「うぇ?…恋ちゃんのご両親って…何かあるの?」
「白鳥優子って名前…匠さんは聞いたことありません?」

「ん?白鳥優子…聞いたことないなぁ…女性の名前だったら一度聞いたら忘れないと思うんだけど…」
「もぉお〜そうなぁんでぇすかぁ〜」
僕の横で香澄が膨れっ面を作る。

「あっ;いや…そういう意味じゃないって;…」

いやいや、浮気してるとかそういうのじゃないからね。
香澄にはうまく隠した?ところでもう一度考える。

白鳥…どこかで聞いた…あっ

ゆかりさん…うちの課の部長。
あの人の苗字は、確か白鳥。
白鳥優子…同じ苗字が出てきたけど、何かつながりがあるのか?

「そうですか…お父様からは何も聞いてはいないんですね…」
「親父?…親父がその白鳥優子って人と、何か関係しているの?」
まさかあの真面目な親父が、浮気なんてしている訳ないよな…

「匠さんのお父様は大学時代、結婚を約束していた女性がいた…それが白鳥優子…白鳥は私の母の旧姓なんです。」

「な、何だって…?」
それは初耳だった。
親父の大学生時代の話は聞いたことがない。
ましてや彼女なんてなおさら。

しかも白鳥という苗字だ。
ゆかりさんとどこかで繋がるのだろうか?

「恋ちゃんのお母さんは今…」
「地元に戻って生活してます…私も年に一度、実家には帰ってますから」

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