ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 582
身を固くしたエリカちゃんが僕に寄り添ってくる…
僕の腕に乳房が当たった;…
「す、直ぐに慣れると思うよ…泳げば身体も熱くなるしね…」
乳房が触れたぐらいで、僕は年甲斐も無くドキドキしてしまう…
「実はあまり泳ぎ得意じゃないんです…掴まっていてもいいですか?…」
「う、うん…」
身体を密着されて、さらにドキドキしてきた。
エリカちゃんの方も頬を少し赤く染めながら、僕の腕に寄り添う。
「匠さんは、泳ぐの得意ですか?」
「得意とまではいかないけど、普通に泳げるよ」
「頼もしいですぅ。筋肉も固いですねぇ…」
「あっ;いや…」
エリカちゃんには裸は見られていたけど、触られてはいなかったもんな…
「匠さんの肌って、滑々で気持ちいいですぅ〜」
「ぁ、おい;…そんなにくっつくなよぉ;…」
小さい子供のように僕の肌をペタペタ触るエリカちゃん。
…僕の身体はそんなに触りたくなる肉体じゃないですよ…
「わぁ〜」
「あのー…エリカちゃん?」
僕の上半身に両腕を回して抱きつくエリカちゃん。
あの、豊満なボディがモロに当たるんですけど。
「匠さんってお兄ちゃんみたいですね〜」
僕はもうこれ以上、妹はいりませんけど;…
「僕としては妹ってより、もっと別な関係がいいかな…」
その言葉に深い意味は無かった。
ただ、僕には三人もの妹がいるんだから、妹という存在はもういらないという、ただそれだけの軽い意味だった…
だけどその言葉を聞いたエリカちゃんは、どうも勘違いしたようだった;…