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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 559

鍵のかかったベランダに残された僕…しかも全裸で。
間違いなく不審者。これが普通のマンションだったりしたら即通報されるレベルだ。

この広いお屋敷ならそんなことは…と思っても、一刻も早くこの状況を脱したい。
しかしどうすれば…

「…ど、どうされたのですか!?」
下から声が…不味い。

恐る恐る振り向くと、メイド服姿の女の子が庭に立ってこちらを見ている。
全く面識のない子だけど…

「あ、ちょっと扉が閉まっちゃって;…」
幸い塀のお陰で、僕が全裸なのは見えてはいないんだね…

「その扉センサーが働いていますから、部屋の本人以外の人は外からは入ることが出来なくなっているそうですよぉ…」

「あ、そうなんですか…それじゃ僕はどうすれば?…」

「そこからでしたら飛び下りても大丈夫ですよぉ!芝居はフカフカですからねぇ★」

そ、そんなこと言われましても!
僕の格好見て言えるんですか…いや見せていませんけども。

僕が今いるのは2階のベランダ、彼女はその下の庭にいる。
脱出するには、彼女の言うように飛び降りるしかない。
ソフィアちゃんはいつ戻ってくるかわからないし。

「早くしてください!でないと大騒ぎになっちゃいます!」
…それにしては声が大きいよ。

ここから飛び下りるしか手段は無さそうだけど、初対面の女の子にこんな姿を見せる訳にはいかないよな;…
しかも目茶苦茶可愛いし…

「あ、君…離れの弥生さん家から、梯子持って来てよ!あそこには前に庭師さんが住んでいたからね…」

この子がいなくなったその間に、飛び下りるしかないよね…

「はぁ…でも大丈夫ですよぉ、芝生がクッションになってくれますからぁ」
そ、それはわかるけどさ、それよりも大事なものが僕にはあってだね…

「いいから早く…」
「は、はぁい…」
彼女の足音が聞こえたのを確認し、僕はベランダから下を眺める。

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