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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 498

日だまりのような、暖かい時間が過ぎていく…
皆とこうしていると、僕が聞きたかったことなど、ほんの些細なことに思えてくる…

屋敷内にチャイムの音が鳴り響く…
「あ、いけない!皆急いで!」
慌ただしくメイドたちが部屋を出ていく…

思ったよりも早く、和彦さんが帰ってきたんだね。

お迎えに上がる杏さんや桜ちゃん。
弥生さんはキッチンへと向かい、これから食事の準備だろうか。

「香澄さんと匠さんはまだゆっくりしてて大丈夫ですよ〜」
そう言ってやって来たのは椿ちゃんだ。

「はい、椿ちゃん、ありがとうございます」
香澄は椿ちゃんが持っていたクッキーを一枚手に取る。

「うぁ美味しいぃ!…コレどこで?…」
「実はお母さんに教わって、私が焼いたんです…」
「凄いじゃないぃ、ほんと美味しいから匠さんも食べてみてぇ。」

「ああ、それじゃ遠慮なく…うん…甘い!流石、弥生さんの子供だよね!…」

「よかった〜!お母さんとは好みが凄っく似ているんですよ…」

さすがは弥生さんの娘。
椿ちゃんも料理上手でいい子に育ちそうだ。

…このクッキー、懐かしい味だ。
弥生さんがまだ近所に住んでいた頃、よくこうしてお菓子を作ってくれたんだよな。

「匠兄ぃばっかりずるい〜」
「弥生さんって絶対匠兄ぃのこと好きだよね…」
…僕だけいっぱいもらって、不満の声を漏らす妹3人。
今でも思い出してしまう。

そう…あの頃から僕はずっと弥生さんのことが好きだった。

周りでは、弥生さんが僕を誘惑したように言う人もいたけれど、本当は僕の方から弥生さんに迫ったんだ。
それは多分無理矢理だった…
僕は焦る余り、弥生さんの服を破ってしまう程だったんだ…

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