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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 49

「香澄ちゃんは本当にいい娘だって、噂してたんだよ」
「やだぁ〜それって……もしかして"H"のことですかぁ?」
…おいおい、フレッシュサラダ抱えた娘が言うことじゃ無いでしょ。

「ふふ…お嬢様が羨ましいって言っていたんですよ。」
「そうですか…桜ちゃんもまだ知らないですもんね…」

…ヘ?知らないって何を?

「匠さぁ〜ん、一生のお願いぃ!桜ちゃんにも教えてあげてぇください!」

…ヘ?教えるって……まさかだよね?

「お、お嬢様ぁああああああ!?」
桜ちゃんが顔を真っ赤にして叫ぶ。
うん、さすがにそこまでは予想外だよね。
…というか、桜ちゃん、周りのお客さんや店員さんが驚いてます。

「し、失礼しました」
周りに一礼して気を取り直す桜ちゃん。
「で、お嬢様はなにをおおお考えでえええ」
…前言撤回。桜ちゃんはまだうろたえていた。
落ち着きなさい。

「香澄ちゃんが冗談言うから、桜さん驚いちゃったじゃない…」
「冗談なんかじゃありませんよ…
だってあんなに気持ちいいこと知らないなんて…可哀相じゃないですか…」
…まあ、確かにですが…
「あ、匠さんが嫌なら、啓くんにお願いしてみますよ〜
同じ敷地内に住んでることですし、啓くんなら喜んで力貸してくれると思うんですよぉねぇ」
「あのさ、忘れているかもだけど…啓くんは僕の妹の彼氏なんだけど…」
「忘れてなんかいませんよぉ〜
匠さんだってお兄様として、妹さんの彼氏がちゃんとしてるのか確認する、いい機会じゃないですかぁ〜」
…ちゃんとしてるかって…あいつが梓に酷い事でも無理強いしてるとでも言いたいんですかね?…
ん?…人は見掛けによらないって言うよな…
いやいや…あの啓くんが…まさかなぁ~………

…まあ、昨日でも、今朝でも、どちらかというと啓くんよりも梓のほうが上に立っていると思われる…
そんなに心配することはないよね?
…僕も他人のことは言えないけどさ。

「ねーえ、桜ちゃんはどっちが良い?」
「わ、私ですかああああ!?」
…桜ちゃんはまだ動揺していた。
一度パニックに陥ると、なかなか抜け出せない子なんだな。

「そ、それは…柏原さんのほうが…」
桜ちゃんはうつむき気味に、顔を真っ赤にして、僕のほうを見る。

…やったぁ~…って僕…何を喜んでいるんだよ…

「それじゃ、決まりでぇすぅね〜!
桜ちゃんが匠さんとぉ~、私が啓くんとぉってことでぇ〜」

はあ?…君は何を勝手に決めているんですかぁ?

「なんでぇ香澄ちゃんと啓くんがやらなきゃいけないんですかぁ?」

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