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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 365

納屋に入る…
住んでいる家は僕が子供の時建て替えをしたが、ここはじいちゃん、ばあちゃんの時代からそのまんまだった。
「懐かしいなぁ…ここに入るの何年ぶりだろ?…」
「大切ものが沢山だから、子供の時は入れなかったもんね…」
「ああ、それでも悪いことすると、ほうり込まれたじゃん」
「そうねぇ、お父さんも子供の時悪さすると、おじいちゃんにここに入れられていたそうよ…」
「へぇ〜親父がねぇ〜」

暗い納屋の中を見ながら進む。
「古そうな物ばかりだな…」
「お義父さんたちの若い頃からあったそうよ」
それはまた、歴史を感じるなぁ…

お袋とどれがいらない物が、話し合いながら埃っぽい納屋の中を掃除する。
「…これはなんだ?」

「ああそれ、私も初めて見た時には驚いちゃって、お父さんに聞いちゃたはよ…」
懐かしそうに目を細めるお袋…
新婚当時の話しなんだろうか?…

「お袋にとってある意味これは、思い出の品って訳だね…」
「そうね…そればかりじゃないのよ…この空間全てがいい思い出よ…何たって義父さんと義母さんといつも一緒だったでしょ…だからお父さんといちゃいちゃするのも、いつもここだったの…」

…ああそれって、我が妹3人はここで出来たってことでよろしいんでしょうか?
そっちの意味でも歴史があるんですねぇ。

納屋の中をある程度整理した。
大きなものは粗大ゴミにでもするのだろうか。

ピンポーン
「あら、お客様?」
まだ昼前。珍しいな。

お袋が応対しに玄関へ向かう。
気になるのでその後をこっそり追う。

「はいー…あっ」
お袋が言葉を失う…そこには、スーツ姿の長身の男性…

…和彦さん?

うわあ!真面に和彦さんだよ!
思いもよらぬ来訪者に、お袋同様僕はまでも固まってしまう;…

「突然来てしまって申し訳ない…匠くんと話しをしてから、早く来たかったんだが、ずっと海外に行っていたもんだから…」

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