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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 352

「あ、あー…そうなの…まあいいや」
遥さんはそう言うと、タオルで髪を拭いて、身体にバスタオルを巻いて浴室から出てきた。
…あの、僕どうすれば

「そんな格好でいいんですか?」
「まあ、知ってる人なら…女の子だし」

「遥さあーん」
…さっきの声が。
「あ…誰かと思えば、アンナじゃない」
「え、誰です?」
「私の義理の妹、って言ったらわかるでしょ?」

義理の妹…?
うぁ!宏の奥さんかよぉ?!

焦る…焦らない訳がない…
こんなとこ見られて、遥さんは本当にいいのかよ?…;

僕は慌ててズボンを腰まで上げ、まだ香り漂うワイシャツの裾をその中に突っ込んだ…

義理の妹にあの格好でってことは、普段から遥さんってああなんだな…って思ってしまう。

「匠くんも、こっちこっち」
「え、あ、はい…!」
…こんな状態で悪友の嫁に会っていいのだろうか。

「さっき、男の人の声が…」
「うん、幼馴染で、同じ会社なの」
…まだ入社ではないんですが

「匠くーん」
「はい…って、え」
言葉を失った。
そのアンナという女性…鮮やかな金髪に、碧い瞳…

え、宏って、国際結婚…?

そういえば結婚式に呼ばれたにも関わらず、風邪引いて欠席したんだっけか;…
この人のウェディングドレス、さぞかし綺麗だっただろお〜な…

「何鼻の下伸ばしてんのぉよ?アンナが綺麗で驚いたって顔してるぞぉ〜」
「あ、はい…なんか宏を見直しちゃいました…」
「ふふ…高校時代、宏と匠くん馬鹿やってたもんねぇ〜」

あの宏が、こんな可愛い嫁さんもらったなんて、想像できなかった。

「初めまして、岩田アンナですー」
「あ、どうも、柏原匠です…」
しかも日本語ペラペラだ。

…ただ、アンナさんの姿、声、僕はどこかで似た人に会ったことがある。
今彼女の姿を見たことで、それが誰か、一発で判明した。

ソフィアちゃんだ…

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