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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 338

「いえ…会ったことないと思います」
「そうか」
「どんな人なんです?」
「綺麗な女の人だよ。僕の直属の上司になる人なんだけど」
「そうなんですか…知らないです」

…ゆかりさんは啓くんのことを意図的に避けているのだろうか?

「今度折を見て紹介するよ…啓くんがよかったらだけど…」
「はい是非!何だか前に夏子さんからも同じようなこと言われましたよ…」

ゆかりさんの親友の夏子さんがか…
やっぱり、これはあえてゆかりさんが啓くんを避けているんだろうな…

ゆかりさんがいなくても、夏子さんはやり手だし他の面々も結構できる子達だから仕事上の問題はない。

…やはり、ゆかりさんは啓くんに会いたくないんだ

夏子さんは啓くんとゆかりさんの関係を知っているのだろうか。
同期で仲のいい2人なら、何らかの話もしているだろう、という憶測は出来るが…

ゆかりさんが啓くんに会うことを躊躇っているのなら、これは夏子さんに相談した方がいいのかもしれないよな…
もしそれで夏子さんが反対するのなら、啓くんにゆかりさんを会わせないで、別の方法で兄妹問題を探った方がいいだろうな…
和彦さんなり伊藤さんなり…まだ真実を聞くチャンスは閉ざされ訳でもないからな…

…さて、夕飯まで慌ただしくなってくるので自分の部屋に退散するか。

「おおっと…」
携帯がメールの着信を知らせる。
「誰かな…あっ、遥さんだ」

遥さんのメールは、入社に関する手続きで一度会社に来てほしい、とのことだった。

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