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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 336

ティッシュを拾っただけでは臭いは取れまい。
奥の棚から消臭剤を取り出し、ベッドを中心に部屋一面に吹き付ける。
僕の中ではもう大掃除に等しいレベルだ。

連れ込んで女の子とヤルのは簡単なことだが、事後処理が大変だな…
妹たちもこんなことするのだろうか?そしてその後はどうするんだろう…想像もつかない。

とりあえず集めたティッシュの山はトイレに流す…
ゴミとして出しとく訳にもいかないもんね;…

一人暮らしと違って、家族と暮らす気苦労をこんなところで思い知らされる…

一応トイレにも消臭剤をスプレーし、何食わぬ顔で部屋に戻る。

幸いお袋にはまだばれてはいない。
買い物したものを台所で整理するお袋を横目に、リビングのソファーに腰を下ろす。

特に意味もなくテレビの電源をつける。
画面が映し出したのは大相撲の取組だった。

玄関が少し騒がしくなる。
どうやら梓と啓くんが帰ってきたようだ。
啓くんが帰ってきた…これは表現あってるんだろうか。

「あ、お兄さん只今です、そういえば…今日家に行ったんですって?…」
流石に情報は早い世の中だよな。

「ああ…伊藤さんにスーツをいただいてな…啓くんからもお礼言っておいてくれよな…」
「そうだったんですね…純ちゃんが“匠さんと会った"と呟いていたんで、どうしたのかと思ってましたよ…」
…げっ!純ちゃんそんな呟きアップしちょったのかよ;

しっかりしてる子だと思っていたんだが。
…まあ、さすがにそこまで責めることはできまい。

「ところで、純ちゃん、メイド辞めたんだってな」
「ええ、ちょっと寂しいですね」
まあ、近所で新居を持ったからまだいいんだけども。

「純さんは夜、離れまで来てよく酔っ払って寝てたんですけど、それももう見れませんからね…」

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