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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 246

「へえー、匠兄ぃもそれ気に入ったら言ってね。また買ってくるから」
「…そんなに買ってどうするんだよ」
「それは秘密!」
そう言って葵も仕事に出て行くのだった。

すっかり人気のなくなったリビングで、一人ソファーに座る。
少し遅い朝飯を食べるか。

お袋は出かけているのだろうか?
…この家で1人っきりになることは極めて稀だった。
まあパンツ一丁でいても、昨日みたいに誰からも咎められること無いのだから、気楽といえば気楽だ。

1人の時間を有意義に使って、久しぶりにエロビでも観るかな?
などと考え、テーブルに用意されていたサンドウィッチを頬ばると、携帯がカタカタとバイブした…

…そうは考えてもいられないか。
電話の着信、相手は遥さんだ。

「もしもし」
「柏原くん?おはよう」
「遥さん、おはようございます」
「今電話いいかな?」
「ええ」

「面接の日が決まったみたい」
「あ、そうですか」

「それが突然なんだけど、今日これからでも大丈夫?」
「あ、僕は暇人なんで、何時でも構いませんけど…」
「よかったぁ〜。できれば新作のお披露目に参加して欲しいんだって。」
「ああ下着のですか?」
「ええ白鳥部長の部署が、どんな製品を開発しているのか知る、いいチャンスだと思うはよ。」
「僕、下着のことなんて全くの無知ですよ。」
「大丈夫よぉ!あんなカッコイイパンツ穿いていたんだから、自信持ってぇ!」

…そんなので大丈夫なんですか。
それ以上は聞くことはできなかった。
電話を終えて、足早に食器を洗って部屋に急ぐ。

「あら、匠どうしたの?」
お袋がやってきた。
「ごめん、今日も予定が入っちゃって…」

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