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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 244

…やっぱりベッドの方が落ち着くね。
横になると、数分もたたずに眠りにつくことができた。
では、これで、昼まで…

…どれくらい時間が経ったかな?
誰かに起こされる形で目が覚めた。
「もう、お兄さん酷いですよー」
啓くん、ってことはまだ朝か…

「酷いなんて言うなよ…お前が落ちてきたから、僕は仕方なくだな…」

「そんなことどうでもいいですよ…夕べ、どうだったか心配で、遅くまで起きていたんですよ!…」
あ…そっちかぁよ;

「それは悪かったな、偶然友達と再会しちゃってさぁ〜…」

「女の人ですよね…?」
「ぅえ?…な、なんでだよ?」
「そのシャンプーの香り、家のじゃ無いですよ……お兄さん、そのお友達さんと、セックスしてきましたよね?」

…おい、ガキの癖に鋭いな。
さすがは雪ちゃんも認めた男なのかもしれない。

「…まあ、そうだけど、それは君には関係あるまい」
「香澄ちゃんに内緒ですか?」
「君だって梓に涼香さんに雪ちゃんと…」
「…男の約束ですよ」
僕と啓くんは無言の握手を交わす。

苦笑いを浮かべながらも、啓くんが話しの分かる男でよかったと胸を撫で下ろす…
これが女だったら、こうもいかなかったであろう…

今までは弟分的存在であった啓くんだけど、この時だけは、一人の男として同士のような気分になった…

学校に行くため準備する啓くんを見ながら、うんと背伸びする。
「お兄さんは大丈夫なんすか?」
「ん、何が?」
「まあ、その、いろいろと」
「ああ、まあ、なんとか再就職できるかもしれない」
「それはよかったですね」
「まあね」

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