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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 202

「涼香さんとはどうよ?」
「え…ああ、まあ、それなり、ですね」
「事情がどうであれ、なかなか出来んぞ」
「…お兄さんも痛いとこ突いてきますね…」
啓くんは頭をポリポリ掻きながら言う。

「ご主人はとにかく忙しい方なんです。杏さんから聞いたんですけど、来月は丸々海外出張だそうで」
「マジかー…ホント大変だな…」

涼香さんは、愛する和彦さんの穴埋めに、啓くんを抱いているってことなのかな?
まあ、梓じゃ物足りない啓くんにとっても、それは都合がいいんだろうから…二人は大人の関係ってことなんでしょうか?…
そう思うと、今まで幼く見えていた啓くんのモノが、急に大人びても見えてくる…

「梓と涼香さんだったら、啓くんはどちらを選ぶ?」
「…お兄さん、意地悪ですね」
…それは自分でもわかっている。
「まあね。ちょっと啓くんを試してみただけさ」
「そうですか」

啓くんは話を続ける。
「本当は梓のことが好きですよ…でも、奥さんとすると…」
「まあ、涼香さんもさみしいだろうからね」

「はい…ご主人以外に手短にいる男といえば、僕と父さんぐらいなもんですし…」
そういえば…啓くんの親父さんも、涼香さんと関係しているんだっけか…

「啓くんのお父さんはさ…涼香さんとは長いの…?」
「はい…実は父さんが、その当時婚約者だった涼香さんを、ご主人に紹介したらしいです…」

!?
啓くん、今なんと仰いましたか!?

…涼香さんの婚約者が啓くんのお父さん?
それをご主人、和彦さんに紹介した?
複雑で頭の中がこんがらがりそうだ…が。

…それってつまり、香澄ちゃんのお父さんは啓くんのお父さん、つまり、香澄ちゃんと啓くんは血の繋がったきょうだいになるじゃないか…

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