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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 180

「桜ちゃんも香澄ちゃんと一緒に家庭教師に教わっていたんでしょ?」
「はい、少し前までは」
「今はどうしてるの?」
「お嬢様と一緒もいいですけどね…弥生さんから以前、通信制の大学もある、って言われまして、そっちに興味があってですね…」

「へぇ〜…やっぱり桜ちゃんは偉いんだね。」
「そんなこと無いですよ…でもずっとここにお世話になっている訳にはいか無いんです…」
「そうなの?…桜ちゃんはメイドのリーダーとして、ここで立派に働いているじゃないか…」

「そうですけど、いつまでも頼りっきりというのもですね」
「でも、青山家は離れない」
「ええ、お嬢様と離れるのは、考えてないです」
やっぱり香澄ちゃんと桜ちゃんは切っても切れない関係なんだな。

…そうだな
香澄ちゃんも桜ちゃんも自分のために頑張ってて
僕も、早く何とかしないとな…

「今日はお帰りになっちゃうですよね…?」
「ああ、香澄ちゃんの授業が終わったら、失礼しようと思っているさ…」
「そんなに早くですか?……なんだか寂しいですよ…」
「また寄らせてもらうさ…和彦さんや涼香さんにちゃんと挨拶も出来無かったからね…」

外は雲ひとつない晴れた空。
僕の気持ちも、この空のように晴れやかで清々しい気持ちになりたいものだが…今の状況では程遠い。
でも、それを何とかして変えていく、こじ開けていく。
頑張らねば。

「いつか匠さんのお家にも行きたいものです」
「いったって大したもんなんて出ないよ」

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