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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 133

「すごいな…雪ちゃん、ホントに上手だよ」
「ありがとうございます」
ソフトに、そして丁寧に雪ちゃんは僕の身体にスポンジを滑らせていく。
「お背中お流しいたしますので」
「うん」
考えてみると、これが毎日か…
青山家の凄さを改めて感じた。

むずむずとした気持ちよさがお湯で流され、どこか僕はホッとした。
これ以上続くと、タオルでは隠せきれなくなりそうだったからだ…
こんな気持ちいいことを、和彦さんは毎日やってもらっているんだよな…

「あのぉ…和彦さんとは…したりはしないの…?」
「ふふ…残念ながら柏原さんが想像してるようなことは無いですよ。」
「あ、ゴメン…;ここって女性ばっかりだから、雪ちゃんは満足できてるのかな?なんて思っちゃって…」
「ふふふ…その点に関しては、啓くんがいるから…」
「え?…それってどういうこと?」
「今日の昼間だって、私が休みだって知ってヤリに来てくれたし…」
アイツ…財布を忘れたとか言ってたけど、梓との合間を見て雪ちゃんとヤッてたってことか?…

…まったく、あいつは
「ふふ、啓くんのことを悪く思わないでくださいね」
「ええ、まあ…」
「私は噂でしか知りませんけど、彼は、ここに来た当初は女の人が苦手で、奥様も何とかして心を開かせようと努力していたんです」
その努力が、縛ることだったら…ガクプル。

「啓くんも女性が苦手?」
「ええ、お父様が交際していた女性に虐待を受けていたとか…」

「そんなことがあったのかよ…」
「ええ…だから奥様は違う面から女性の良さをお教えしたんですよ…」
「それって…縛ったりすることかぁ?…」
「ふふ…柏原さんったら、何でも知っているんですね…でもそれは奥様が望んでやったことでは無いんです…」
「えっ?…それじゃあ…」
「はい…虐待を受けている内に、それを少しでも軽くしようという本能が働いたんでしょうね…」
「啓くんは…マゾ?…」
「ええ…普通のセックスでは満足出来ない身体だは…」

…なんか、啓くんも不幸な男だな。
幼い頃のトラウマのせいで、ずっとそれを性癖として引きずってるようなもんだろ、それ…
不審な目で見て悪い気がした。

「雪ちゃんも啓くんを縛ったりするの?」
「それは、ご想像にお任せしますわ」
…やるとなったらやりそうだぞ、この子。

「そんな悲しい顔をなさらないでください」
「え、いや…」
「匠さんは、お嬢様の大切な人ですから…」

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