…香澄ちゃんは今、素っ裸だ。
もちろん僕も。
香澄ちゃんの肌を直に感じる。
心臓の鼓動は徐々に早くなり、股間の興奮もそれに乗じて…

「香澄ちゃん」
「はい」
「こっち向いて」

何なのかわからず、おそるおそる振り向く香澄ちゃん。
その唇を、僕は不意に奪った。

風呂場でした時のような緊張は無かった。
股間の昂りに同調するかのように、行動も大胆になる。
硬く閉じた香澄ちゃんの唇を舌先でこじ開け、尖らせて中に浸入する。
「ん・・・・」
香澄ちゃんのくぐもった声が微かに漏れる。
僕はそれに気付かなかったように、口内の舌をグルっとかき回した。

「ん、ん〜っ…」
香澄ちゃんが小さく呻る。
少し苦しくなってきたかな？

唇を重ねたまま、香澄ちゃんの形のいいおっぱいに手を伸ばし、ゆっくりと揉んでみる。
「ん、んっ、ん、んはっっ」
唇が離れた。
香澄ちゃんの瞳が潤んでいる。

ポロっと溢れる涙の雫を見て、僕はハッとした。
「ご、ごめん・・」
慌ててその手を離す。

「違うの・・悲しくて泣いているんじゃ・・ないの・・」
香澄ちゃんは鼻頭を赤くして、また大粒の雫をポロっと垂らした。

「わぁ、悪かった！！節操なくて、ホントごめん！」
狼狽えた僕は、正座の姿勢をあわてて取ると、シーツの上に額を擦りつけた。

「だから…そういう意味じゃなくて…」
香澄ちゃんは涙まじりの声で話し続ける。
「え」
僕は身体を起こす。

「嬉しかったの…匠さんに、何度も、キスして、愛してもらって…」
香澄ちゃんの、切なく、憂いを帯びた表情に、くらっとする。
「もっと愛して欲しい、私も、匠さんに…」
香澄ちゃんが僕に抱きついてくる。