ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 1142
リップクリームの味だろうか?…
その仄かに感じる甘い味覚を味わいながら、そのキスは深いものへとなっていく…
「ぅう〜ん…」
互いの舌を絡めながらも茜ちゃんの手は僕のチャックを下ろし、パンツの上から僕のソノ輪郭を確かめるように…ゆっくりと擦り始めてくる…
最初から茜ちゃんがこれを求めていたのはわかっていた。
僕の薄々それを期待していた…
唇が離れる。
「ケーキより先に、匠さんを頂いちゃいます」
「もう頂かれてるような気分だよ」
その手がシコシコとモノを扱いている。
そうされたら出ちゃうのも時間の問題だけど…
まあ、人よりも早漏なだけに心配ではある;…
一度でも熱い塊が込み上げてくると、もう抑えが効かなくなるからね;…
「折角なんだから、僕ばっかりじゃなくてさぁ〜…」
僕は茜ちゃんの股間への愛撫から逃げるにして身を翻し、茜ちゃんの身体の上にのし掛かる…
「ああ…匠さんっ」
茜ちゃんは抵抗することなく僕の背中に手を伸ばそうとする。
攻勢を逆転させシャツの上から胸を鷲掴みに。
「あっ、ああん…」
積極的に来た割に声は控えめ。
僕を見上げるその瞳はじわりと濡れていた。
喜んでくれているんだよな?…
その潤んだ瞳を見るとちょっと切なくなる…
「大丈夫?…」
零れ落ちた涙を指腹で拭い取りながら、僕は茜ちゃんの顔を覗き込む。
「ごめんなさい私ったら…嬉しいのに……」