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妹たちを
官能リレー小説 - 年下

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妹たちを 3

 「お兄様なら、私達綾子と友子の違いが分かる筈です。昔一緒に暮らしていて、私達双子の体に違う部分にホクロがありますが、覚えていますか?」
 浩二は昔を思い出して答えた。
 「え…と、綾子は胸の辺りにホクロがあって、友子はおへそ辺りにホクロがあった…かな」
 「ブー!違います」
 「私綾子がおへその近くにホクロがあって、友子が胸の近くにホクロがあるのです」
 「まあ…でも、私たちの事を覚えているようですから、とりあえずお兄様と言う事にしておきましょうか」
 「そうね…そういう事にしておきましょう」
 二人は勝手にお互いを納得させて駅のホームを出て勝手に歩いて行く。
 「ねえ、私達どこへ向かって歩いてるの?」
 「え…知らないわ」
 浩二は少し疲れを感じた。まさか…初対面から意外なプレッシャーを感じるとは予想も付かなかった。
 このまま二人を置いてしまおうと内心思った浩二は運転手付きの車の中に乗り込んだ。
 「あれ?お兄様は…何処?」
 「と…友子、アレ!今お兄様は、あの大きな黒い車に乗ったわ!」
 気付いた二人は駐車場に停まっている車に向かって駆け足で向かった。
 それに気付いた二人は駐車場に停まっている車に向かって駆け足で向かった。
 息切れをしながら二人は後部座席へと飛び乗った。
 「ひどいですお兄様、か弱い乙女達を置いて行くなんて」
 「いや…ついてっきり歩いてマンションに行くのかと思って、先に帰ろうと思っただけだよ」
 「見知らぬ土地で子供達だけで、目的地に着けると思ったのですか?」
 「方位磁針と地図があれば、大概人は目的地に着けると思うけど…」
 「乙女の脳は地図が読めない構造になっているのですよ、例え数メートル先の直線でも迷う事になるのです!」
 妹達と浩二の話を聞いていたメイドが笑いながら話しかける。
 「賑やかな会話の中、申し訳ありませんが帰宅させてもらいますね」
 「ああ…お願いします」
 「ハァ…、せっかく会えたお兄様が、こんなに冷酷無慈悲な人だとは心外です」
 「そうですね、こんな血も涙も無い人とこれから一緒に暮らすとなると私達の今後の先行きが不安になります」
 散々な言われようの中、浩二自身は(もう少し淑やかな子を期待していたのにな…、何かハズレくじ引いた感じだな…)と、思いながら窓ガラスから外の景色を眺めていた。
浩二は珍獣とも言える様な2人の妹達を連れて、自分が住んでいる高級マンションへと案内した。

周囲が高層ビルに囲まれた一角にある、タワーマンションへと妹達を連れて帰ると、幼い少女二人は、口を大きく開けたままマンションの前で立ち止まってしまう。

「どうしたんだ、お前達?」
「お…お兄様、もしかして、ここで生活していられるのですか?」
「そうだよ」

浩二の何気ない一言に、幼い妹達は呆気に駆られた表情で彼を見つめた。

「自分達の荷物を持って来なさい、部屋に案内するから」

そう言われて妹達は車のトランクへと走り、自分達の荷物を受け取りに行く。


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