マンガ家理恵先生とアシの晋一くん 64
「……ありがとう」
恥ずかしそうに、でもうれしさを含んだ声色だった。
そっと露出した腰に腕を絡ませ引き寄せる。
理恵が赤い顔をあげた。
その向こう側に、胸に押さられ形をかえたやわらかい乳房が見えた。
水着から零れてしまいそうな白い肌が晋一を誘惑する。
「は……恥ずかしい……」
真っ赤になってうつむく理恵に愛しさが湧きあがってくる。
そして恥じらう姿が可愛らしいものだから、少しいじめたくなってしまった。
「何で恥ずかしいんですか?」
「え……だって……」
「だって?」
いつもは強気で晋一を翻弄するポジションにいる理恵がここまで恥じらうのは珍しいと思いつつも、またとない機会に言葉責めはつづけられる。
「だって……これから……」
「これから?」
腰に回した腕に力を入れ引き寄せる。
必然的に顔が近くなり、理恵の瞳は落ち着かないといったようにキョロキョロと動き回る。
「先生、言ってくださいよキチンと」
「……する……んでしょ……」
理恵が何を言いたいかは知っていたが、もう少しこの状況を味わいたかった。
「……なにを?」
(やばい、にやにやする)
うつむいたままの頭を肩にのせ小さくつぶやいた。
「……セックス」
ニヤリ、と無意識に顔が歪む。
うつむいてる理恵には見えていないのがせめてもの救いだと晋一は思った。
腰にあてた手のひらをショーツ部分を覆っているミニスカートにすべらせる。
形の良いヒップをやわやわと揉むと、理恵のからだが震えた。
「先生のお望みなら……」
耳元で囁く。