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マンガ家理恵先生とアシの晋一くん
官能リレー小説 - 年下

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マンガ家理恵先生とアシの晋一くん 59



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バスと地下鉄を乗り継ぎ、二人は駅からほど近い大きなファッションビルにやってきた。
理恵の希望もあり、先に晋一の水着を決める事となった。
メンズフロアにも水着コーナーは大きく設置されていて、セール品を含め品揃えは豊富であった。
大きな花柄や無地、虎なんかもプリントされていて理恵は男性ものの種類の多さに驚いていた。

「わ、龍もある。あ、ビキニ……」

そのなかで晋一は深い紺色、サイドに白とグリーンの細いラインが入っている水着が気に入ったらしく早々に会計を済ませていた。


「試着とか良いの?」
「ん、大丈夫でしょう。さっ、次は先生ですよ!」


ずるずる引きずられるままレディースフロアに足を踏み入れる。
さすがにシーズン終盤という事もあり、フロアには理恵と晋一、もう一組のカップルと女子高校生と思われる二人連れと店員が数名しかいなかった。

「地味なのが良いなぁ」

ステンレスのハンガー什器にかけられた色とりどりの水着には理恵が所望するようなものは見当たらなかった。


「地味なのですか?先生明るい色の方が似合いますよ」
「そう言ってくれるのは嬉しいんだけど……」
「あ、ほら!これとか」

そういって差し出されたのは水色と紺のグラデーションがかかったビキニタイプの水着だった。

(ビキニか……)

素直に可愛いと思った。
細い肩ひももホルターネックになっていて、海にきっと似合うだろう。

「かわいい〜……でも私には似合わないよきっと」
「え〜〜そうですか?きっと似合うのに」

晋一はしぶしぶもとの場所に戻す。

「ちょっと一周見て回ろうよ」



ぐるっとコーナーを一周し正面に戻ってくると、理恵がマネキンの前で立ち止まった。
「良いのありました?」

マネキンにはチョコレートブラウンに小さな白いドットのビキニが着せられていた。
胸元にさりげなくフリルがあしらわれていて、可愛らしいが大人っぽくもみえるデザインだった。

「可愛い……」

無意識にマネキンに近寄り、その肌触りをたしかめる理恵。

「ワイヤー入ってないけどアンダー生地も太めだし、ホルタータイプだから大丈夫かな……」


ぶつぶつと呟くが晋一にはなにがなんだか分からなかった。

「せ、先生?」

「いらっしゃいませ、そちら良かったら試着なさいませんか?」
まだ若い、理恵と変わらない程の店員が近づき声をかける。
理恵が少し会話を交わすと、店員はバッグヤードへ引っ込みすぐ同じタイプの水着をもって現れた。
「こちらでしたら大丈夫ではないかと思います」
「そうですね、じゃあ試着しても良いですか?」
「はい、こちらへどうぞ」



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