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マンガ家理恵先生とアシの晋一くん
官能リレー小説 - 年下

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マンガ家理恵先生とアシの晋一くん 6

「え……僕が、ですか?」
戸惑う晋一のリアクションが可愛く見えて、理恵はさらに胸を高鳴らせた。一目惚れでこんなに自分がはまってしまうなんて思っても見なかったが、相手が晋一ならそれでもいいとさえ思えたのだ。
晋一の顔にそっと手を添えると、理恵ははにかんだ笑みを浮かべた。
「それとも、私じゃ年上過ぎるかな?」
「そ、そんなことないですよっ。けどその……僕じゃ釣り合わないかな、って思っただけで。」
「そんなことない!」
思わず大きな声を出してしまった理恵。急いで口を押さえるが、もう遅い。
「先生……」
晋一は、顔を伏せてしまった理恵の瞳を覗き込むようにして名を呼んだ。
視線が、熱い。自分の失言が思い切り晋一を動揺させているのだと気づいた理恵は慌てて目をそらし、この場をごまかすように早口で返した。
「……っい、いいから晋一君は休んでて。大事なアシスタントなんだから、無理させちゃやっぱり悪いもの。うん、そうよ。」

――だが、火がついていたのは晋一のほうも同じだった。
緊張感にごくりと生唾を飲み込むと、勢いよく上半身を起こして理恵の体を抱きしめたのだ。
「きゃ…え?え!?何!?」
「そう、ですよね……やっぱり僕今日何か変ですね。でも……でも、変なのは先生も、でしょ?」
「晋一くん……」
これから起こるだろうことを想像して理恵の体は、きつく抱きしめられた部分から熱くなっていく。

「先生……いい匂いがする」
晋一は理恵の髪に顔をうずめると肺いっぱいに女の甘い匂いを吸い込んだ。
それだけでも晋一を酔わすには十分だった。
「晋一君、だめ」
理恵は、晋一が回した腕を解こうと体をよじる。
しかし、そうするだびに晋一は逃さないようぎゅうぎゅうに体を密着させてくる。
あぁ……この感覚、久しぶり……


むせるような男の匂いに理恵も酔っていた。
かすかに抵抗を続けていると、晋一が顔を上げ理恵の瞳を覗き込んだ。
なにも言わず見つめあう。

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