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マンガ家理恵先生とアシの晋一くん
官能リレー小説 - 年下

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マンガ家理恵先生とアシの晋一くん 33





しばらく抱き合った後、手をつないで近所のコンビニエンスストアまで買い出しに向かった。

普段ならきっと恥ずかしくて、手など繋げないだろうが無性に晋一の肌が恋しくなり自ら指を絡めた。
晋一はビクッと肩を揺らしたがすぐに笑顔になり
「僕、こうやって歩くの初めてなんです」
と照れたように呟いた。
「私も普段しない、かも」
「なんか良いですね」
「うん」
ギュッと握り返された手から感情が溢れ出しそうな気がした。



歯ブラシやメイク落としなどのお泊まりセットや、食料と少しのアルコールを購入しコンビニを後にする。
理恵は「先生に持たせられません」という晋一にすべての荷物を取られ、手持ち無沙汰になってしまった。
横目で見ると晋一の両手は塞がっている。
半袖から覗く腕に手のひらをそっと重ねた。


「どうしたんですか?」
「ん〜〜」
そのまま腕と腕を絡み合わせ、ぴったりと体をくっつけた。
互いの顔が近くなり動機が少しだけ早くなる。
「手、繋ぎたかったの」
そう言うと、晋一の手からひとつ袋を奪い取った。

「先生……あんまりドキドキさせないでください……」
「ふふ、こういうの、“なんか良いですね”」


月明かりが二人を照らしていた。



食事をとっている時も、片付けをしている時も理恵は晋一から離れようとはせず、隙をみつけては肩に頭を乗せてみたり、背中にくっついてみせた。
現在もキッチンに立つ晋一の隣にぴったりと寄り添い、食器を拭いていた。

「よしっこれでおわり」
「はい、ありがとうございます」
「これからどうしよっか」
「ん〜買って来たお酒飲みますか?」
「……そうだね」

冷蔵庫からアルコールを取り出し、テーブルへ運ぶ。
部屋の隅に置いてあったビニール袋からお菓子も取り出し並べた。


「あ、晋一くんて飲めるの……?」
「やっぱり大学に入って飲まされるようになりましたけど、すぐ眠くなっちゃって、はは」
「そっか、じゃあ半分こしよ」

グラスにコポコポと音を立てアルコールが注がれる。

「レモンだから飲みやすいと思うんだけど」
「ありがとうございます」
「取りあえず乾杯」

持ち上げたグラスを軽く触れ合わせるとコツンと良い音が響いた。
理恵はそのまま一気に半分ほど流し込み、晋一は一口づつ口に含んだ。

「おいしいですね」
「うん、よかった」

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