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マンガ家理恵先生とアシの晋一くん
官能リレー小説 - 年下

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マンガ家理恵先生とアシの晋一くん 4

そんな様子を気付かない振りをする理恵。
晋一の椅子を引き、クルリと理恵の方を向け屈んで晋一を見る。
「大丈夫?、最初だから緊張してるの?……最初はわからないとか、失敗するとかはある事よ……」
微笑んで言う。
勿論、こんな屈み方をすれば胸元が丸見えなのだが、理恵は全く気付かない振りを装う。
「は、はい……」
晋一の左右に泳ぐ目を見て理恵は手を伸ばす。
「顔が赤いよ、熱でもあるの?」
伸ばされた手はサラサラの髪を割って額に吸いついた。


わぁ、肌もスベスベ。
今時の男の子ってニキビとかできないのかな。



「だ、大丈夫ですっ」
「本当に?ちょっと熱っぽいけど」
もちろんたいした熱などない。
理恵は一旦、額から手を離した。
晋一はホッとしたような顔で理恵を見る。
目を合わせたまま今度は晋一の頬に両手を添えて、額と額をコツンと合わせた。

「っっ!」
「ん〜やっぱり熱があるんじゃないかな?」

晋一の顔はますます赤くなり、体は強張るばかり。
「心配だから少し休んだら?お布団貸してあげるから」
額をくっつけたまま平然と話すが、理恵の心臓も早鐘のように鳴り響いていた。
「い、いえ…ほ、ホントに大丈夫ですから…」少し詰まり気味に、声をうわずらせながらつぶやく晋一。くっついてしまいそうな距離で開く彼の唇からは溜め息も漏れ、理恵の話腔をくすぐった。

「ちょっと休憩したほうがいいよ、晋一くん…」理恵も心拍数が上がり、声も甘くなっている。晋一の瞳を見つめる理恵。ぼうっと上気したような瞳をしばし見つめる。
(大丈夫…晋一くんはもう、警戒したり引いたりしてない…)
理恵は頭の中で確信し、ゆっくりと理性を解いていった。
「ほら、こっち」

やさしく晋一の手を引き寝室へ導く。
晋一は何も言わず引かれるままに理恵についてくる。

仕事場と寝室は廊下を挟んで向かい側にあり、完全に理恵のプライベートルームとなっている。
ファンからもらったぬいぐるみや今時のおしゃれなインテリアに囲まれている。

理恵はベッドにかけられていた布団をはがし晋一に寝るように勧める。

「いや、でも…」
ここにきて理性が戻ってきたのか晋一はベッドに入ることを渋る。

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