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マンガ家理恵先生とアシの晋一くん
官能リレー小説 - 年下

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マンガ家理恵先生とアシの晋一くん 26



「ここんとこ調子いいみたいだし、読者アンケートのランキングもあがってきてるからな」
「わぁ〜〜巻頭カラーかぁ」
「しかもページ数増量だからな、気合い入れて頑張れよ」
「はい!」
この度、理恵は連載誌の巻頭カラーをつとめる事となったのだ。
ページ数もいつもより10ページほど多い。
仕事はきつくなるが漫画家として少しは認められたのだと思うと、ちっとも苦ではなかった。


「デビュー当時から見てるけど、成長したな」
「なんですか、三浦さん、気持ち悪い」
「気持ち悪いとはなんだよ、せっかく褒めてやってるのに」
「“私が成長できたのは三浦担当さまさまのお陰です”なんて私が言うと思ってるんですか?」
「まぁ、ないだろうな、お前がそんな上等な事言うなんて」
理恵のさっぱりとした性格のせいか、付き合いが長い二人は憎まれ口を叩く仲になっていた。
端から見ると痴話喧嘩にみえなくもないのだが。

「あ、そうだ、あのアシスタントどうだ?つかえるか?」
「んっ、そうですね、だいぶ」
アイスカフェオレを少し咽に詰まらせる理恵を、いぶかしげな瞳で見つめる。
三浦から見ても晋一は好青年だし、見せてもらった漫画も荒削りながら光るものがあった。
こいつなら大丈夫だ、と太鼓判を押して理恵の元へ送り出してやった一人なので色々と気になる。

「いい子ですよぉ、無遅刻無欠席で体力もあるし、技術もあるし」
「ふ〜ん」
「ちょっと教えればすぐ上達するし」

心なしか理恵の頬がほんのり赤くなっている。
「それ、漫画の事だよな」
「っそうですよ!他になにがあるんですか!?」
「いや、なんでもない」
ニヤニヤと笑いを浮かべる三浦は続ける。
「青柳くん、最近オトコできたか?」
「……は?なんですかいきなり」
平然を装うが、わずかながら顔色が変わったのを見逃さなかった。
最近、「男日照りだ〜」だの「一生独身だ」だの言わなくなった理恵を前々から不思議に思っていた。

「妙に機嫌良いし、肌の調子も良いし、顔つきが女っぽくなってる」
「なっ、セクハラですよ!」
「まあまぁ、良いんじゃないの〜オトコいた方が生活にハリが出るし」
「セクハラ」
理恵は手元に会った未開封のスティックシュガーを投げつける。
もう顔は赤くなっていてバレバレだった。
「でも7歳も年下かぁ〜〜若いなぁ〜〜」
「ちょっと!!三浦さんっ!」

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