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マンガ家理恵先生とアシの晋一くん
官能リレー小説 - 年下

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マンガ家理恵先生とアシの晋一くん 15

「だから、晋一くんが気にする事はなにもないからね!」
半ばやけくそになり赤くなった顔を上げ、晋一の手をギュッと握る。
晋一も頬をほのかに赤く染め、ぎゅっと手を握りかえす。
「そうですか…よかった」




その後、甘い雰囲気のまま第二ラウンドへ……
とはならず、締め切りを思い出した理恵と晋一は、しばらく仕事場にカンヅメとなった。



一週間後

「ん〜〜〜よく寝た」
寝室から出てきた理恵はいつになくご機嫌だった。
顔を洗いコーヒーを入れベランダに出ると、空は青く晴れていた。
「いい天気、はぁ、早く晋一くんこないかな…」
そう、今日は久しぶりに晋一がアシスタントとしてやってくる日だった。
あの後、締め切りにおわれ仕事から解放されたのは二日後のことだった。
そのころには二人とも精根尽き果て、そのような気分にならなかったため互いの家で休息をとる事にした。

晋一には大学の講義もあり、理恵にも編集さんとの打ち合わせなどが重なったため、一週間顔を合わせる事はなかったのだ。

「んふふふ、締め切りもそんなに急ぐ必要ないし、んふふ」
先日の情事を思い出すたびに顔がゆるみっぱなしの理恵、端から見るとちょっと危ないお姉さんだった。
時計を見るとまだ午前10時。
よくもまあこの時間に起きたと自分を賛美し、部屋の掃除をする事にした。

リビングや仕事場、特に寝室を念入りに掃除し終わる頃には太陽はてっぺんまで上りきり、時計の針が12時を指していた。
理恵はタンクトップとデニムの短パンに半袖のパーカーというラフな格好に着替えると、サッと化粧をし玄関のドアノブをひねった。
「あっつ……」
じわじわと蝉が鳴き、強い日差しが降り注ぐ中スーパーへの道をひたすら歩く。
しかし今日はいつもと違う。一週間ぶりの時別な日。吹き出る汗も許せる気もした。
また顔がゆるんでいる。

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