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マンガ家理恵先生とアシの晋一くん
官能リレー小説 - 年下

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マンガ家理恵先生とアシの晋一くん 14

「ご飯もある、晋一くんも食べるかな」
材料を取り出し、解凍するものはレンジに入れスイッチを押す。




しばらくすると白いシャツを着た晋一が顔を出した。
「シャワーありがとうございました」
「いいえ、どういたしまして」
どこまで礼儀正しいんだろう、クスリと笑ってしまう。
「晋一くんお腹すいてない?」
「そうですね、すいてますね」
「よかった、待ってて、ちょうど今できるから」
フライパンの中身をささっと皿に盛りつけ、テーブルに運ぶ。


「うわぁ、オムライスですか……」

「あり合わせ、なんだけどね」
そこにはキノコのデミグラスソースがかけられたオムライスが白い湯気を出して二つ並べられていた。
「すごいですね、なんか感動しちゃいました」
晋一は本当にそう思っているらしく目をらんらんと輝かせていた。
人に料理を作ってこんなに喜ばれた事はなかったので理恵も自然と笑顔になる。
「嬉しいな、そこまで喜んでくれると」

「頂いていいですか?」
「うん、どうぞ」

大学生と言ってもまだ育ち盛りの男の子である。
ペロリとオムライスを平らげ、彩りとして添えたサラダもあっという間になくなった。
あっけにとられる理恵。
「あの……私のも食べる?」
といって差し出されたサラダを晋一は「いいんすか?」と喜んで食べた。


(すごいなぁ、若い子って…)


それでも出された物を残さず、しかも美味しそうに食べる晋一にますます好印象を覚えた理恵であった。

「ごちそうさまでした!」
「どういたしまして」
「本当に美味しかったです、先生なんでもできるんですね!」
「いやぁ、何年も一人暮らししてれば自然とこうなるよ」
「でもすごいです」
屈託なく笑顔を向ける晋一はキラキラと輝いて見えた。
(もう、可愛い……)
「ありがとう……なんか照れちゃうな」
「あ、先生やっと目合わせてくれた」
「え?」
「だってさっきから一度も目を合わせてくれなかったから……」
「え、あ、そんな」
「その、始めてだったし何かヘマしちゃったかな、なんて思って……」

背中を丸め、少ししょぼくれた様子にまた理恵の母性が刺激される。
ちらっと理恵を伺う晋一に笑顔で答えると
「ごめんね、ちょっと照れてただけなの……晋一くんのせいでもなんでもないのよ、えっちだって…その…よかったし…」
もう後半はもごもごと口ごもってしまった。
「先生……」

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