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ありのままに生きたくて
官能リレー小説 - 純愛

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ありのままに生きたくて 7

「それにしても綾香さん、この店もう一回やりなおすのか」
「ええ。藍さんと出会って、藍さんの情熱に触れたらやる気が出てきたのよ」
「あはは、そんなことで」
「藍さんの本気の目、隆太くんにも見せたかったわね。ホントに女優さんの目だった」

隆太さんの目は少年のようにキラキラしていた。

「いやぁホントに、毎週日曜をマジで楽しみにして見ていたので」
「そう言ってくれると嬉しいです」

子供たちだけでなく、隆太さんみたいな人にも支えられてのヒーロータイムですからね。

「隆太くん、藍さんを部屋に案内してあげてくれる?、、私も後片付けしたら直ぐに行くから、、」
寝泊まりする部屋かぁ、何だかちょっと楽しみだぁ

「片付けなら私がしますよ、、自分が食べたもんだし、、」
「いいのいいの、今日はゆっくりしてぇ…その代わり明日から頑張ってもらうからねぇ」
お言葉に甘えて隆太さんについて行く…
こうして並ぶと、隆太さんって思ったより背が高い。

「お仕事大丈夫なんですか?」
確かリモートワークでパソコンから離れられないと聞いたけど…

「綾香さんも誇張しましたね〜、いうほど忙しいわけじゃないんですけど…」
「そうなんですかぁ」

真面目な好青年だ。
戦隊もので共演した俳優さんはチャラ男っぽい人が多かったから新鮮だなぁ。

「あの、深浦さんは、どうしてここに…」
「放浪中だったんです。それを綾香さんに拾われたみたいな感じです」
「仕事は…」
「もう女優は引退します。応援してくれてたのでしたら申し訳ないんですけど」

「いや、そんな…ネットじゃ滅茶苦茶な噂も出てたんで…」

いわゆるヤリマン…
エゴサーチして逆に驚かされた。

「根も歯もない嘘ばっかなんですよぉ。そんなことで仕事が取れたら苦労しませんから…」
枕営業して仕事を取る…
それは私には縁のない事だった。

「ですよねー、僕はそう信じていましたよ!」
力強く力説する隆太さん。
拳を両手で作っているところが何とも微笑ましい。

「皆が隆太さんみたいな人ばっかりだったらいいんですけど、面白おかしく騒ぎ立てる人が多くて参っちゃいます…」
噂を信じてHなことを期待してくるファンも多かったし…

まあ水着グラビアを始めたあたりからだなぁ。
グラビア自体は撮影スタッフさんがとても面白い人ばかりで楽しかったし、いろんな場所に行けたのもいい思い出だし、事務所の先輩でグラビアメインにやってた人からもいろいろ勉強になることを教えてもらえたし。

『どうせこいつも女優でブレイクしたら水着にはなんないんだぞ、これ踏み台としてやってんだぞ』

なんてことも言われてたみたいだけど、私はそんなつもりじゃなかったんだけどな。

「事務所社長の母とはずっと仲が悪かったのは事実です。もう少し何とかなったらよかったのにとは思うんですけどね」
「まあ、稼ぐようになったら親って人間変わりますよね」

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