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ありのままに生きたくて
官能リレー小説 - 純愛

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ありのままに生きたくて 6

あっという間に全部平らげてしまう。
久しぶりの食事ということを置いといたとしてもホント美味しかったぁ

「ご馳走さま☆こんな美味しい食事が出来て幸せでしたぁ」
綾香さんと出会はなければ、今日も食事らしい食事はしなかっただろう…

「それだけ綺麗に食べて貰えると作った甲斐があったはぁ…よく食べてくれる人、ホント好きよ。」
そう言って貰えると恐縮してしまう。
カレーソースが美味しくて、ついパンで拭い取ってしまったのでお皿は舐めたようにピカピカだ。

「明日からはこんなにちゃんとしたものじゃなくても、賄い食で充分ですよ…」
綾香さんの手を煩わすのは今日が最後としよう…

「ふふ、藍さんはもう家族のような存在ですから、どうぞお気になさらずに。それに、誰かのために作る食事ってとても作り甲斐があるし楽しいですから」
「うぅっ、ありがとうございます〜」

あぁもう、綾香さんは優しすぎるんだぁ…
この優しさがもっと母にあったら私は…って考えるのはよそう。


カランカランカラーン

「ん?お客さん?」
「いえ、時間的にもそろそろ―」

「ただいまーっ!」

「えっ!?ショウリュウブルーのお姉さんっ!?」

今朝方サインを求めてきた中の1人…
こうして見ると綾香さんに似ていて、将来絶対にイケメンになること間違いないだろう。

「こんにちはぁ、お姉さん暫く此処にいさせて貰っていい?」
しゃがみ込み、目線を合わせて頭を撫でる。
子供もいっても男はやっぱり男なんだろう…
少年は私の胸の谷間を見て、照れたようにモジモジと頬を赤らめる。

「うぉ?!マジに深浦藍?!」
少年の背後から店に入ってきたのは真面目そうな眼鏡の青年。
綾香さんが言っていた、旦那さんの弟だろう…

「初めましてぇ」

ここで在りし日の女優スマイルを思い出す。
まあお二人とも私がここにいるとは思わないから、すっごくびっくりしてる顔。

「ふふ、藍さん、改めて紹介するね。ウチの下の息子の優(まさる)と、さっき言った旦那の弟の瀬田隆太くんね」
「はい。深浦藍です。わけあって綾香さんのお店を手伝うことになりましたっ」
「マジっすかぁ」

絵に書いたように眼を丸くする隆太さん…
年齢不詳な童顔のため、自分より若いのか?とも思ってしまう。

「うわぁー嬉しいなぁー」
シンプルに喜びを言葉にする優くん。
この位の歳の男の子は素直で可愛い…

「そう言って貰えると嬉しいはぁ☆嫌がられたらどうしようかと心配だったの…」
綾香さんがいいと言ってくれても、一緒にいる優くんや隆太さんから反対されたらそうもいかないものね…

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