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ありのままに生きたくて
官能リレー小説 - 純愛

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ありのままに生きたくて 18

1人だけのプライベート空間はやはり落ち着く。
何やかんや言っても初対面の人たちの前で気が張っていたのだろう…隆太さんに言われた通り、少し疲れているのかもしれない…

ベッドに寝そべり携帯でブログをチェックする。
アメバでの深浦愛のブログは、常に上位にランクインする人気ブログだ…

そのブログは、放浪直後からずっと更新をしないまま放置してある。
以前はまめに更新していて、これだけ放置してるのもあんまりないような気がする。
肩書がまだ「女優」になってんな、これこっそり変えておこうか…

Twitterもインスタも全然更新していない。
一部で「深浦藍失踪」なんてニュースが出ててビビったりもしたが、数日で噂も下火になってるみたいだった。

仲が良かった子とはこっそりやり取りをしている。
「生きてる?」ってメッセージが来て、「生きてます」とだけ返したこともある(笑

心配してくれているのに申し訳ないとは思うけど、お母さんから捜索の手が伸びているに違いない。
変に相談でもしたら、逆に迷惑掛けてしまうに決まっている。
そう思うと必要最低限のメッセージを送るのが最善策に思えたのだ。

コンコン…と、ノックの音…
「眠っちゃったぁ?…子供たちも寝たから、よかったら飲まない?」
ドアに向こうで綾香さんの声…
昼寝をした為、寝れそうもうなかった私にとっては、願ったりも叶ったりのお誘いだぁ。

「大丈夫ですよぉ、お付き合いします!」
「あら、嬉しい♪」

綾香さんが日本酒のボトルとともに現れた。
あらー、お好きなんですねぇ。

「子供たちも部屋で自分の時間、隆太くんは下戸だから、藍さんはどうかなぁって思って」
「えへへ、大好きですよぉ」

成人してまだ日は浅いけど、先輩女優さんに誘われてお酒も飲ませてもらって。
大好きになった。

先輩いわく、私は相当強いらしい…
まぁ確かに、酔うと楽しくなり結構いっぱい飲める。
血筋だって言う人もいるけど、お母さんは隆太さんと同じように下戸なので、もしかしたらお父さんという人は、酒豪だったのかもしれない?…なんて思ったりもする。

そんなことをお母さんに聞いてみたいところだけど、お父さんの話題は子供の時から禁句だった…

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