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ありのままに生きたくて
官能リレー小説 - 純愛

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ありのままに生きたくて 17

「藍さんに必要なことだったら時間があるときに済ませたらいいと思うわ。それに、隆太くんなら藍さんの頼みは絶対に断らないと思うな」
「でしょうけどねぇ」
「普段は休みでも仕事のことばかり気にかけている人だから、藍さんが癒しにでもなればと思うんだ」
「私がですかぁ」

「ママぁ早くー」
「はいはい、それじゃ藍さんごめんなさいね」

癒しかぁ…
私の場合は、綾香さんはじめ、ここの家族に触れ合えただけでも充分に癒されているけどな…

「あれ?そのパジャマ、綾香さんから借りたんですね?」
洗い物を済ませた隆太さんが笑顔を向けてくる。

「ええ、分かります?…」
パジャマ姿を見られてちょっと恥ずかしい…
開いた胸元のボタンを上まで留める。

「それゃピンクですから、ピンクは綾香さんのシンボルカラーみたいなもんですからね…」
やっぱりそうなんだ…

「藍さんはブルーでしたもんね」
「あはは、ブルーが女って珍しいなって思ったんですよね」

普通戦隊ものだとピンクが女、ってイメージだからね。
他にもイエロー、グリーン、ホワイト…作品によって変わりはするけど。

「今やってる作品、ピンクが男だってご存じです?」
「ああビックリしましたねぇ。そういう時代になったのかって」

考えてみるとピンクは女の子の色だなんて誰が決めた訳でもないのに、日本だけじゃなく万国共通の決め事だ。
ベビー服を見るとよく分かる…

「でもやっぱり可愛いらしいと思いますよ…。それを自分のカラーとしている綾香さんも…」
私のシンボルカラーは、やっぱりブルーってことになるのかな?

「僕の世代ではやっぱりピンクは女性の色てあって欲しいと思ってしまいます…時代錯誤もはなだたしいって怒られそうですが…」
そういう事に関して、いちいち目鯨を立てる人が多くなってきたものね…

「藍さんもそれ、よく似合ってると思います」
「ふふ、ありがとうございます」

軽くぺコンとお辞儀する。
それにちょっと動揺する隆太さん。
おっと、胸が見えてしまっただろうか。

「長旅されてきたそうですね、ゆっくりしてください」
「はい、ありがとうございます」

そのまま2階の部屋へ。

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