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僕の夏詩-七夕の奇跡-
官能リレー小説 - 純愛

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僕の夏詩-七夕の奇跡- 6

ヒメは僕の胸の中で綺麗な雫を静かに流していた。

ホントにヒメの言うとおりだ。女の子の方が遙かに大人だ。自分が恥ずかしい。

「……っ、ゴメンね。さっ、ツバキちゃんと3人で久ぶりにお昼食べよ。そんで、また一緒に遊ぼうね!行こ。」

僕の手を繋いで走っていく。このまま3人一緒が続けばいいと都合の良い事を想っていた。

あの頃と変わらなく3人一緒でと・・・

しかし前を行くヒメの身体はあの頃とは違い、緩やかに丸みをおび、明らかに女性の身体へと変化していた。
ブラウスからは透けてブラの線が見えていた。

そしてそれを見る僕は、半分だけ勃起したそれを隠すように前のめりの恰好で、ヒメの後を付いて行ったんだ。


そして姫は階段の途中で足を止めて、後ろにいるキラトに振り向いて話した。

「ね、久しぶりに私と今度の休みに出かけましょうか?」

「えっ、うん。いいよ。じゃ近くの駅前で待ち合わせで。」

「わかったわ、楽しみにしてるわね。キラト」

にっこりと愛らしく笑顔で走っていった姫だが廊下を曲がった先にツバキが立っていた。

「姫?何してたの?屋上で?あれ、それにキラト?」


キラトは何の迷いもなくツバキに告げた。

「実は今度休みに姫と出かけるだ。」

「えっ!それって……」

ドクン、ドクン、ドクン…

ツバキは胸が苦しいほどに締め付ける。しかしただの締め付ける痛みではなかった。

「あ、あれ?キラトと姫が…傾いている?、ちがうアタシが、たおれ…てっ、」

ドサッ!

「「ツバキ!ツバキー!!」」

……………。

あっあれ?アタシさっき倒れて?ここどこ?

ツバキは何やら星が輝く宇宙空間にいるような感覚に捕らわれていた。
すると目の前が光り出した。その光は以前、子どもの時に見た光と同じだった。



その光の先には天の羽衣を身に纏った天女が現れた。

「久しいの、ツバキ。」

「あの時の天女!」

いつ見ても同姓までもを魅了する美貌に驚かされるツバキだった。

「実はお主の、命が残り少なくなってきた。さらにあの娘、織姫とやらがおるな。」

「…あっいますけど…」

何で天女は織姫を知ってるんだろう?

「…ふむ。お主にはまだ言ってなかったのう、あの織姫は妾の一人娘じゃ」

「ふーん、一人娘ねぇ。なるほど。」

「……」

「「「えーーーー!マジ?、ホントに!」」」

「ホントじゃ。驚くほどではない。」

ってことは、ひっ、ひと、人妻。

「そうじゃ。」

「へーっ天女を娶る男って…って、何で織姫が、私達の幼なじみなのよ!」

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