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お嬢様と@ウィーン旅行
官能リレー小説 - 純愛

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お嬢様と@ウィーン旅行 10

とりあえずホテルに戻った。
「お嬢様、日本にメールしますけど何かご主人様に伝えることはありますか?」
お嬢様はベッドに体をあずけている。
「別に無いわ。適当に近況でも送っておいて。」
「お嬢様、ケバブを召し上がってからお腹の調子は大丈夫ですか?」
「今のところね。ねえ、午後は如何する?」
「ご予定御座いますか?」
「無いから聞いてるの。」
「Stephansplatzの方に行けばブランド品のショップがありますが如何ですか?」
「良いわね。よく分かってるじゃない。行きましょ。」
お嬢様はさっと立ち上がり僕の手を取った。
地下鉄のU3でシュテファンに行った。
「スワロフスキーに行きたいわ。」
「はい。お嬢様。」
「何で執事さんに戻っちゃったの?」
「あ、そうでした。」
僕はこういったものはよく分からない。通訳とお嬢様の話し相手、そして安心のために付いてきただけである。
「ねえ、このネックレス良いでしょ?」
「お嬢様が美しいので・・・・・・」
「バカ。」
ポカン
お嬢様は僕の頭に軽くグーを振り下ろした。
「全くもう・・・・・・」
お嬢様はほんのり頬を朱に染めて買い物を続けた。
「Wo here kommenn Sie(どこから来ましたか)?」
突如店員さんがお嬢様に質問した。
「・・・・・・え・・・・・・あ・・・・・・」
僕はさりげなくお嬢様に耳打ちした
「Ich komme aus Japan(私は日本から来ました).」
「イッヒ コメ アウス ヤパン。」
「Oh ja.」
店員さんの態度が変わった。ウィーンでお金をたくさん使う日本人はやはりお得意様の待遇だ。

「これはどうかしら?」
「そうですね・・・・・・」
「さっきみたいのは駄目よ。まじめに答えて。」
「もうちょっと落ち着いた感じの方が宜しいかと思いますが・・・・・・ただお洋服にもよるのではないかと・・・・・・」
「そうね。じゃあこっちは?」
「それはそのお洋服と合わせた時お嬢様の美しさが引立つと思います。」
「そう。じゃあこっちにするわ。なんていえば良い?」
「あ、僕が財布をお預かりしていますので・・・・・・」
「じゃあ貸して。自分でやりたいの。」
「Das nehme ich.(これにします)Wie viel ist es(いくらですか)?でいいと思います。」
「ダス ネーメ イッヒ。ヴィー フィール イスト エス?」
「85euro.」
「85ユーロだそうです。Bitte.と言ってお支払いをしていただけますか?」
お嬢様は100ユーロ札を出した。
「ビッテ。」
「Danke.schön!」
お嬢様は満足されてお店を出た。

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