PiPi's World 投稿小説

お嬢様と@ウィーン旅行
官能リレー小説 - 純愛

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

お嬢様と@ウィーン旅行 1

僕はこの家に仕える執事の見習いだ。この家にはご主人様と奥様にお嬢様。そして犬が居る。
ご主人様は近江財閥の社長、近江隆繁様53歳。二つ年下の奥様は取締役の孝子様。お嬢様は国立大学に通う優衣様20歳だ。僕はお嬢様と同い年。学校も同じだ。ご主人様のコネでこうなったんだけど。
この家には僕の他にもメイドさんや執事さん、庭師さんまで居る。僕の両親は海外赴任中で僕はここに住まわせてもらっている形だ。
「ねえ聞いて聞いて〜。ネットで〜ウィーン旅行当てたの〜。夏休みに30日間。だから〜付いてきて〜。」
「は?僕ですか?」
「そうよ。だって〜他にいないじゃない。」
「奥様と行っていらしては?」
「何?嫌なの?」
「飛んでもありません!!嬉しいくらいです。」
お嬢様は学校でもマドンナ的な存在で人気もある。スレンダーなボディーに色白の肌、一番の自慢は美脚だと言っている。身長は僕よりも若干高いくらいだ。
「じゃあ決まり。7月30日にオーストリア直行便頼んでおくからね。」
「お嬢様?」
「何よ。」
「あの・・・・・・第二外国語は何ですか?」
「フランス語よ。」
「オーストリアの公用語はドイツ語なんですが・・・・・・」
「だから一緒に行こうって言ってるんじゃん。」
「なるほど。」

あっという間にお嬢様はパスポートを取り、支度を整えた。
「ご主人様お話が・・・・・・」
「優衣とオーストリアに行くらしいな。」
「そのお話なんですが・・・・・・宜しいでしょうか?」
「それも立派な仕事だ。頑張ってき給え。」
「はい。何とかドイツ語多少は出来ますから。」
「頼むぞ。」

「ねえ荷物が多すぎるんだけど如何しよう?」
「それほど沢山持っていくことは無いと思いますが。」
「そうかしら?」
「手洗いで良ければ僕がしますよ・・・・・・あ、すみません・・・・・・」
下着類のことを忘れていた。しかしお嬢様は
「そう。じゃあお願いしよっかな?」
全くお気にされていないようだ。
「それとホテルはもう頼んであるからね。先ずはSacher Wienに予約入れてあるから。」

そして7月30日、空港へ送ってもらいさっさとチェックイン。
こうしてお嬢様と僕のウィーン旅行が始まったのだ。
飛行機が離陸してお嬢様が言った。
「のどが渇いたわね〜。」
「何を飲まれますか?」
「紅茶あるかしら?」
「Entschuldigen Sie.(ちょっといいですか?)」
客室乗務員を呼び止める
「Ja.」
「Schwarzer tee bitte.(紅茶をお願いいたします)」
「なかなかやるわね。これなら大丈夫そうね。」
「一応ドイツ語予習して来ましたし、これがありますから。」
旅行会話集をお嬢様に見せた。

長い飛行を終えついにウィーンだ。

SNSでこの小説を紹介

純愛の他のリレー小説

こちらから小説を探す